こんにちは8です。
またしても言葉系の話で恐縮ですが、使い分けに困る言葉ってありませんか?
意外と迷いやすいと思っているのがタイトルにも書いた「ず」と「づ」、「じ」と「ぢ」。
音で出すと同じ音(に聞こえる)ですが、文字で書くときに迷う字です(これら4文字を合わせて「四つ仮名」というそうです)。
具体的には「手近な」のルビを「てぢかな」とするか、「てじかな」とするか、ですね。
文部科学省が通達している「現代仮名遣い」に書かれている内容をかみ砕くと
- 二つの言葉が繋がって生じる清音「ち」「つ」の濁音は「ぢ」「づ」と書くよ。
例)「鼻血(はなぢ)」
- 同じ音が続いているときの「ち」「つ」の濁音は「ぢ」「づ」と書くよ。
例)「ちぢむ(縮む)」、「つづく(続く)」※例外もあるよ!→いちじく、いちじるしい
- 分解するとよくわからなくなるものは「じ」「ず」と書くよ。
例)「絆(きずな)」、「ひとりずつ」
- 「地」と「図」は「じ」「ず」を使うよ。
例)地面、海図
- でもあくまでよりどころだから決めごとじゃないよ。
- 専門分野や個人で使う時はどっち使ってもいいよ。
ということ、らしいです。(解釈違ったらすみません)
これの肝は最後ですね。つまり「どっちでもいいよ!」と言っている訳です。
さらに、これが発行されたのが昭和61年なので、現在と照らし合わせると色々と食い違いが生じたりもするため、普通に使う分にはあまり気にしなくても大丈夫ですよ、と解釈しておけばOKです。
とはいえ、公的な文書や新聞などの記事は、この内容に沿って書かれていますし、恐らく現代の国語の授業でもこの通達に沿った内容になっている…筈です(多分)。
それを踏まえた上で、改まった文章を書きたい時や、何だか気になってしまった…という時におすすめの方法は、「文字をバラして一文字ずつ読んでみる」というやり方です。
自然と、どちらを使うか見えてきます。
あとは乱暴なやり方ですが、迷ったらとりあえず「じ」「ず」を使っておけば問題ないです。このやり方で、おおよそはカバーできます。
更に乱暴なやり方としては「漢字にできるなら漢字に」「迷ったら使わない」という方法もアリです。
ただこれは、お子さんなどに「読み仮名の宿題分からない!教えて!」といったパターンでは適応できないのですが、それは前述した方法で大抵クリアできると思います。
または手元にある、大変高性能な薄く小さい(最近は大きいのも増えましたね)機械の板を駆使する方法もアリですね!
ワタシ的には辞書や教科書というアナログ手段もおすすめです。
冊子はその項目しかないので、迷わなくてすみます。後で見直しも簡単にできます。
というわけで、今回は文字の使い分けについてでした。
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