【前編】[表参道の父が伝える]占い結果との正しい付き合い方と占い師の選び方

あなたは「占い」が好きですか?
好きだからこそ、この記事に興味を持たれ、読んでいただいているのだと思います。当然ですが、占いというものは「良い結果」が出ることもあれば「悪い結果」が出ることもあります。今回は、占いで良い結果が得られなかった場合の対処法について、表参道の父としてさまざまなメディアで活躍されている、占いYouTuberで風水師の青川素丸先生に教えていただきました。

皆さんの中には、「悩みを占い師に相談したことがある」「自分の将来を占い師に聞いたことがある」という方もいらっしゃると思います。
日本では、生まれた時の名づけ、入籍をする日や起業する際の日取りを、いわゆる「吉日」に合わせるなど、人生の重要な局面で「占い」を重視する傾向があります。さらに、テレビや雑誌、インターネットなどでは、毎日の運勢をランキング形式で紹介するなどさまざまな占いコンテンツが溢れています。日本人の持つ宗教観と「少しでも良い人生を歩みたい」という想いが相まって、独自の「占い」文化が育まれてきました。

占いを信じる人は7割?

2022年に発表された「占い利用実態に関する調査」によると、全体の81%の人が「対面占い」を受けた経験があり、驚くべきことに71%の人がその「占いの結果を信じている」という結果が出ました。(出典:占い専門のWebマガジンzired)
もちろん「自分に都合の良い結果だけを信じる」という人も一定数いるでしょう。しかし、自ら占いを利用する人の多くは、悩み事の解決や、より良いアドバイスを求めています。
例えば、「職場での人間関係がうまくいかない」という悩みに対し、「大変ですね」と共感するだけではなく、関係修復の方法や将来に向けた具体的なアドバイスを期待しているのです。私は「占い師」として最も必要なことは、相談者の現状を把握し、具体的な解決策や、改善策を提案することで、その人をより良い未来へ導くことだと考えています。
しかし、現実には、「現状」を的確に捉えることができても、「必要な解決策・改善策」を提案し、導くことが出来る占い師はほんの一握りだと考えます。

占い結果との正しい付き合い方

例えば手相を観てもらった際「あなたの手には結婚線がないです。あなたは結婚できないでしょう。」と言われたら、そればかりが気になってしまい「果たして結婚できないのではないだろうか…」と余計な悩みが増幅してしまいます。悩みを解決しに行ったはずの占いが、悩みの種になってしまうという可能性もあるのです。
私は日々、占いをする人も占いを受ける人も、「占いに関するリテラシー」を高めておくべきと考えており、これまで延べ1万人以上の占いファンの人たちに「占い」との付き合い方について啓発を行ってきました。
ここでは「占い結果との正しい付き合い方」について、3つのポイントをご紹介したいと思いますが、基本は、「悪い占い結果は信じない」に限ります。

その1:改善策を提示できない占い師のところには行くことを避ける

「占い師」として活動している人の中には、占い師養成講座を修了したばかりの人から、数万人の将来を導いてきた経験豊富な達人まで玉石混合です。私は前述のとおり、占い師として活動する以上、自身もさまざまな社会経験を積み、「良い」「悪い」だけではなく、悪い結果が出た時にこそ「最善の解決策や方向性を示すことが出来る」ことが重要だと考えています。
しかし、経験の浅さから最も大切な「改善策の提案」ができない占い師も存在します。
ですから、もしあなたが「占いの結果」によって落ち込むようであれば、そしてあなたの身近に占いの達人がいないのであれば、あっさり「占い師には観てもらわない」という選択肢もあるということを心に留めておきましょう。ますます悩みが深まるだけでなく、時間もお金も無駄にしないためです。そして、占ってもらって悪い事を言いっ放しにする占い師に出会ったら、今後は避けることです。そして、占い師に言われた悪い結果も全て忘れて下さい。

その2:グッズの料金が鑑定料金よりも高い占い師は要注意

「過去に当たった」経験から、何かある度に観てもらう「かかりつけ占い師」がいる場合もあるでしょう。何度も見てもらっているということは、あなたにとってその占い師の話は「信用出来る人の話」になっています。人は信用している人の話は自分の思考に入りやすくなります。占い師の言葉をすべて受け入れてしまうのはマインドコントロールされている状況にもなりかねません。
そんな中、よく鑑定の後でグッズの購入を勧める占い師がいます。数珠やパワーストーン、ネックレスや印鑑、最近では霊符、護符、お守りも増えています。大抵、こういう占い師のやり口は、信用させた後で「悪い結果」を解消するために「グッズ」で開運できると、誘導してきます。良悪を見分けるポイントですが、鑑定料金よりも開運グッズの方の値段が高い場合、この占い師の言うことを信じてはいけません。そもそも占い師は鑑定が生業であり、グッズ商売ではないのです。鑑定に自信がない占い師ほどグッズを売ろうとします。
あくまで判断するのはあなた自身ですが、店内に入れば大抵わかるものです。開運グッズを商売としているような占い師の鑑定結果は聞くまでもなく、早くその場から退散されるのが賢明といえます。

その3:「改善策」を提示してくれるホンモノの占い師を探す

おそらくこれが一番難しいポイントになるのではないでしょうか。
相談者を占って現状を把握するのはもちろん、たとえ悪い占い結果が出たとしても、良い方向へ改善できる提案ができるかどうかが、占い師には問われます。
しかし、改善策といっても「神仏」、「スピリチュアル・霊的なもの」、「信仰心・信仰物」に頼るような改善策では根本的な解決にはつながりません。いいえ、スピリチュアルや霊的なもの、神仏への信仰に誘導するような占い師は、宗教的な要素があるので最も危険な部類の占い師と考えてもらって間違いないです。
占いの結果が「良くない」ことを告げた後、「姓名判断」では自分のマイナス部分を補う「高額の印鑑」を販売したり、「手相」では「運気アップのための御守やお札や数珠や石」を勧めたり、「四柱推命」では相手の性格を読み解きながらの「カウンセリングセッション」に持ち込んだり、他にも運気を上げると銘打った「高額スピリチュアルセミナー」や「宗教への勧誘」など、悪質な「詐欺まがい行為」に及ぶケースがたくさん報告されています。
これらによって「救われた」という感覚をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、これらの多くが根本的な解決にはつながっていないことも理解しておくべきです。

それでは、実際に占いをしてもらう場合、どのような占い師を選べばよいのか。
「失敗しない占い師選びのポイント」をご紹介します。
後編「失敗しない占い師選びのポイント」

執筆者

青川泰丸
表参道の父株式会社CEO。
易学の第一人者。
clubhouse占い部門で世界最大のメンバー数を誇る「占いCLUB」創始者で、1500年代からの原書を紐解き、海外文献を翻訳すること数十年。
易理と筮法を進化させ、高いレベルにまで極めた奇才。ビジネスや健康に活かす「空間力学」(風水の一種)、言霊・数霊・音霊を用いた命名・改名、さらには未来の現象の予知や開運法を得意とするなど的中率の高い占術に精通。地上波TV、ラジオに自ら出演するだけでなく、占いコンテンツ全般の監修も行う。より科学的、統計的手法で占いメカニズムを解明し、現在はホンモノの占い師・風水師の育成に注力している。著作多数。

●主宰講座…「易学完全修得講座」「人気風水師養成講座」「手相クリエイター養成講座」など多数
●YouTubeチャンネル
「青川素丸の『占いの超人』」

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