小児科医ママが伝える「子どもとスマホ・ゲーム・youtube。依存にならない上手な付き合い方」について

お母さん方から、ゲームやスマホは何歳からさせていいのか?と質問されることがあります。
明確な基準というのはありませんが、
「うまく付き合えるようになってから」
とお答えしています。
つまり、依存にならないように適度に自己管理できる、ということが大切だと思います。
ゲームのし過ぎで脳の前頭葉の機能が低下する「ゲーム脳」という言葉もありますが、
それもうまく付き合えないことが原因。

アルコールやドラッグの依存についての研究で、より低年齢からの開始が依存につながりやすい、という事が知られていますが、
ゲームやスマホもこれと同じで、低年齢からの開始が依存になりやすいと考えられています。



ADHDタイプの発達特性を持つ人は、依存になりやすい、という事もいわれています。
つい時間を忘れて没頭しやすい特性があるためです。
ただ、ADHDがなくても、日常生活で、
怒られてばかりだったり、友達関係や勉強がうまくいっていなかったり、
そんなモヤモヤした気持ちを発散させる事ができない状態に陥っていると、
ゲームやスマホにのめり込んでしまいがちです。

本人の逃げ道がゲームやスマホとなってしまってから、これを規制しようとするのは困難ですし、
親が強制しようとすると、「私の気持ちをわかってくれない」と親子関係の問題に発展してしまいます。

だから、開始の時期と、開始時の時間設定が重要です。



今の世の中では、子どもがスマホやタブレット、パソコンなどと触れる機会がどんどん低年齢化していて、それを避けることが段々難しくもなってきています。
親としては、自分の子どもに、高校生まではスマホを持たせたくないなと思うけれど、
その頃になると、持たせざるを得なくなっているのかもしれません。

なので、スマホやゲームを開始した時に、それ以外に夢中になれるものをしっかり作れるようにしておけるのが理想と思っています。
うちの子は幸い、本好きに育っているので、このまま本の虫になってくれたらと期待しています。
また、スマホやゲーム依存になった子たちをみていると、
暇な時間を1人で過ごせない、という事も特徴の1つではないかなと感じています。

なので、子どもが1人の時間を楽しめるよう、
自宅で過ごす休日に「暇だよー何したらいい?」なんて言った時は一緒に色々な遊びを考えたり、想像力を働かせて思いっきり遊ばせたりしています。

とは言え、親にできる事は、環境を整える事だけ。
いずれ、スマホやゲームを手にした時、上手に使いこなせるよう人になりますようにと祈っています。

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