子どもの熱中症が心配!マスクをつけたままの学校生活。何に気をつければいい?対策は?

6月半ばとなり、ほとんどの学校で通常に近い登校が実施されているのではないでしょうか。
しかし、学校生活はなかなか元どおりとはいかず、「新しい生活様式」で提言される

  1. 身体的距離の確保
  2. マスクの着用
  3. 手洗い

の3つを実践するため、

  1. 隣同士机をくっつけることは避け、休み時間も基本は着席
  2. マスクを着用して登校(忘れた生徒には配布される)
  3. 給食前後はもちろん、休み時間ごとに手洗い

などの対策が取られているようです。
どのような学校生活になるのか、子供たちも親も先生も手探り状態。
でも、今の時期最も気になるのがマスクの着用ではないでしょうか?



マスクをすると熱中症になりやすいのはなぜ?

なぜマスクをしたまま過ごすと熱中症のリスクが高まると考えられるのでしょうか。

●給水しづらくなる

高温多湿の環境でマスクを着用すると、口腔内の水分量が保持され、体が発汗し、体内の水分量が減少していてものどの渇きを感じづらくなってしまう。
さらに、感染への懸念から、外出時にマスクを外すことに抵抗感があったり、いちいち外すことを面倒に感じたりして、給水の頻度が減少してしまう。

●呼吸による体温調整がしづらくなる

通常、体温より低い空気を吸い込み、体内で温められた息を排出することにより、体を冷やしているが、マスクを着用していると吐いた息がマスク内にこもり、マスク内で温められた空気を吸うこととなり、体内に熱がこもりやすくなってしまう。

●呼吸による体への負荷が増す

マスクをつけることで呼吸がしづらくなり、呼吸器を必要以上に働かせることとなり、平常時でも運動時のような負担がかかる可能性がある。

このような点から、マスク着用により熱中症のリスクが上がることが考えられています。

マスク熱中症を防ぐには?

マスクを着けようが着けまいが、最も大切なことは「こまめな水分の補給」です。
マスクのせいで口内のうるおいが保持され、のどが渇いたと体が感じたときには、すでに熱中症になってしまっていることもあります。
子供は遊びに夢中になると、水分補給が二の次になってしまうことも多いです。
登校後や休み時間には必ず水分を摂るなど、お子さんと相談してルールを決めてしまってもいいかもしれません。
また、最近は水筒を持参する学校も多いと思いますが、
「学校に着いたらすぐ飲み干しちゃった」
では元も子もありません。
持っていった量が不足していなかったかなど、きちんと確認してあげましょう。



体育の時間はどうする?

スポーツ庁は、学校の体育の授業におけるマスクの着用は不要とする旨の通知を出しています。(「学校の体育の授業におけるマスク着用の必要性について」スポーツ庁)

体育の時間については、

  • 授業前に外してから授業後に着用するまで2メートル以上の距離を確保すること
  • ランニングなどで同じ向きを向く場合は、さらに長い距離を確保すること
  • 不必要な発声はさせないこと
  • 体育の前後は手洗いをさせること

が要請されています。
体育の時にマスクをどうするかの判断を生徒にさせるのは、学年によっては難しいと思うので
『体育の際はマスクをはずす』
という指示は学校側から促していただけると助かりますね。
どうしても感染のリスクが気になるという方は、家庭用マスクの着用はOK。
体育のときにどうするか、ご家庭で話し合っておいたほうがいいかもしれません。
そして体育の後は、必ず水分補給することを忘れずに。

マスクを外してもいいことを伝えよう

健康を守るためのマスクではありますが、子供たちの体に負担が増えることも事実です。
大人でも息苦しさを感じるマスク、子供ならなおさらです。
「みんながマスクをしているから」と、マスクを外すことに罪悪感を覚え、苦しいのに我慢をしてしまうと、大きな事故にもつながりかねません。
・周囲に人がいない時
・運動をする時
・息が苦しくなったり気分が悪くなったりした時
などは「マスクを外しても良いんだ」ということを、お子さんに一度しっかり話しておくことが大切です。
また、マスクの中は呼気と汗で蒸れてしまい、お肌の弱いお子さんは肌荒れを起こしてしまうことも。
マスクをつける前に保湿クリームでお肌を保護する、肌に優しいマスクを選んであげるなど、工夫しましょう。
マスク内も含め、汗をしっかり拭うことが、あせもなど夏の肌荒れを防ぐポイントです。

やっと戻りつつある学校生活。
子供たちが少しでも楽しく過ごせるよう、マスクとの付き合い方をサポートしてあげましょう。

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