お絵かきをやりたがらなかった敏感っ子の長女。「描くこと」を始める前に、描く楽しさを。~小児科医ママの日記~

敏感っ子の長女は、失敗することを過剰に嫌がり、避ける傾向にあります。
最初に気付いたのは2歳前。
保育園でのシール貼りの作業で、最初は紙に貼るだけだったのが、
○に合わせて貼る、という作業になった途端、
嫌がって貼らなくなったことでした。

元々慎重な子ではありましたが、慎重に取り組む、のではなく、
自信がなければやらない、というのがこの頃から目立ち始めました。




お絵描きも決してしようとせず、
ある時突然、アンパンマンを描いたものの
「アンパンマンだね!」と私が喜んで見ていると、
「違う!」と言い張り、またお絵描きをしない日々に逆戻り・・・

鉛筆を持つ練習を始めさせたかったので、
フィンガーペインティングをさせてみたところ、
色塗りする楽しさを知ったようで、
そこから色鉛筆やクレヨンを手にするようになり、ぬりえに取り組めるようになりました。
最初は単色で枠も無視してぐちゃぐちゃぬりたくるぬりえでしたが、
次第に枠内に収め、独特な配色で色をつけられるように。
そして、お絵描きも徐々にするようになりました。

そうこうしているうちに、鉛筆で何かを書く事に興味を持ちだし、
線を引くドリルに取り組めるようになり、
平仮名を書きたい、という気持ちをもって、平仮名の練習をしたがるようになりました。




発達特性がある子で、なかなか鉛筆を持ちたがらないというケースによく出会います。
特性故にうまく書けない不安があったり、うちの娘のように不安な事を避ける傾向にあったり、
そもそも書きたいという気持ちがなかったりするのだと思います。
まずは「描く」楽しさから入るのがお勧めです。
そのためには、初めは鉛筆じゃなくてもいいのです。
フィンガーペインティングは、直接自分の指に絵の具を付けて紙に塗りたくるのですが、
感触の楽しさもあるので、子どもが面白く取り組めるなと思います。

発達特性がある場合、鉛筆を持つことに慣れておくことはとても重要ですが、
「勉強」という形が優先されて、本人の気持ちがついてこないと、
勉強嫌いになってしまいます。

小学生になってからは、どうしても勉強が優先されてしまうので、
できれば就学前に、「描く」「書く」ことの楽しさを知れる工夫ができておくといいなと思います。

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