13歳息子の心臓カテーテル検査入院。先天性心疾患をもって生まれた息子の記録。

13歳になった息子が3泊4日の心臓カテーテル検査入院をしてきました。
生まれつき重い心臓病のある息子がカテーテル検査を受けるのはこれで6回目。
前回のカテーテル検査からは2年半ぶりでした。

息子の心臓には赤ちゃんの頃の手術で入れた『弁付き人工血管』が入っています。人工血管はサイズが変わらない為、体の成長に合わせて入れ替えをしなければなりません。
息子の場合は、赤ちゃんの頃の手術後に「人工血管の入れ替えは小学校入学頃と思春期に入った頃と、あとは大人になってからの状況で何度か入れ替えが必要かもしれません。」と言われていました。

しかし、赤ちゃんの頃に『神の手を持つ先生』とテレビで紹介されていた名医の先生に手術をしてもらったお陰なのか、ここまでの成長はとても順調で今まで一度も入れ替え手術をしないまま元気に過ごしてきました。

今回は、中学生になり体が急激に大きくなってくる時期なので、次の手術の時期を見極める為のカテーテル検査でした。
生後6か月体重6kgで手術を受けた息子も、身長145cmまで成長しました。



●カテーテル検査の流れは?

心臓カテーテル検査は、静脈麻酔(場合によっては全身麻酔)をして太ももの付け根の太い血管から直径2mm程度のカテーテルを挿入して検査します。
カテーテルを心臓まで入れて血液の流れや心臓の状態を確認する為、平均して2時間~3時間かかります。
検査の中でも大がかりな検査の為、2泊~3泊程度の入院が必要になります。

【事前検査】:検査入院が決まると事前に『レントゲン・心電図・心臓エコー・血液検査』などを行います。

【入院当日】:場合によっては事前検査を入院当日に行う場合もあるようです。その他には麻酔の先生や検査担当の先生からの説明を聞いて明日の検査に備えます。

【検査当日】:検査の3時間前から絶飲食です。シャワーで体を綺麗にして検査着に着替えます。検査の30分ほど前から点滴を開始します。

【検査終了後】:3時間は安静で絶飲食です。麻酔から覚める頃に先生がカテーテルを刺した部分の傷口の確認をします。ここで問題が無ければ、ベッドを起こして水分を少しずつ取っていきます。

●13歳の息子の様子

息子にとってカテーテル検査は慣れたものです。どんな検査をするのかということもきちんと理解できる年齢なので何も問題はありませんでした。
しかし、色々と理解できる年齢になったからなのか、検査室に向かう直前の緊張感はただならぬものがありました。今までこんな顔の息子を見た事がありません。検査室に行く前までは必死で涙をこらえていましたが、直前にはこらえていた涙が溢れ、泣きじゃくりながら検査室へ消えていきました。
息子の場合は、今まで何度も針を刺してきたので、同じ場所から針を入れる事が困難です。又、以前の検査の時には検査中に不整脈も起きてしまったのでかなり注意が必要です。普通よりも難しい状態だったので検査には4時間かかりました。

検査後は空腹との闘いでした。過去の検査は3時間の安静時間に目が覚める事はなかったのですが、今回は検査後1時間で目が覚めてしまった為、残り2時間の安静と絶飲食がとても苦しかったようです。

検査で使用した鎮静剤の影響で検査後に何か口に入れると吐いてしまう事もよくあります。過去の検査では息子も何度か吐いていましたが、今回はそれはありませんでした。絶飲食の時間が過ぎると、お茶を飲み、ゼリーを食べ、お腹が空いたと言っておにぎりと味噌汁も食べました。個人差はあると思いますが、赤ちゃんや幼児期と違って、体が大きくなると比較的検査後の回復は早いように思います。




●検査の結果

赤ちゃんの頃に入れた人工血管の周辺から血液の漏れがあるようです。やはり13年経ってそろそろ限界がきているのかなという印象でした。
手術の時期はこれから先生方で話し合われるようですが、近い時期に再手術が必要になるだろうなという結果になりました。

●検査入院を終えて

何度も経験している検査とはいえ、100%安全な検査ではない為心配は尽きませんでした。息子は入院を楽しんでいるようで「看護師さんが可愛かったな~」と思春期の男の子らしい事を言っていました。3泊4日の入院を無事に終えてほっとしています。

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