はぁっ?!5歳息子が突き飛ばされた。親はどう対応する?

偶然、目撃してしまいました。
5歳息子を保育園へ送りに行って、門でバイバイしたあと園舎を曲がるまで見送っていたある日のできごとです。

さわやかな朝に、なんか知らん子が息子を突き飛ばしたんですけど!!

泣きながら園舎に入って行った息子を何とも言えない気持ちで見送った時の話です。

『複数で遊ぶ』『誰とでも遊べる』は成長の証だそうですよ

息子が突き飛ばされるのを見る前日、たまたま担任の先生と「遊びを通しての成長」についてお話しする機会がありました。

決まったお友達と決まった遊びをしていた4月と比べて、今はいろんなお友達と遊べるようになったと先生は園での息子の様子を教えてくださいました。
その過渡期は、ちょうど登園渋りが激しかったことと重なるので詳しく聞いてみたところ、
体の大きなお友達と戦いごっこをして痛い思いをしたり、一緒に遊びたいお友達が他のことに夢中で悲しくなったり、お友達に合わせて自分の希望とは違う遊びをしてみたり、そういういろいろなお友だちとの関りかたに対応しようとしていたのだそうです。

なぜか急な登園渋りで悩んでいらっしゃるパパママさん、もしかしたら何かを乗り越えようとしている成長過程なのかもしれませんよ!
息子は園のことをお話してくれなくなってしまったし、「〇〇くんが叩くから保育園に行きたくない!」と言うことがあって少し心配していた時期もありましたが...。

「トラくんはお友達に手をあげることはしません。遊び(ほぼ戦いごっこ)の中でぶつかってお友だちを泣かせてしまうことはあっても、自分がやられて痛かったことは二度とお友達にやらないというのができていますよ。」
「男の子からも女の子からも『遊ぼう』と誘われて、いろんなお友だちと遊んでいますよ。」
そんな先生の言葉を聞いて安心したし、嬉しかったその翌日...。

親は介入し過ぎない方がいい。でもモヤる!そのとき、天使たちが現れた

登園渋りを乗り越え、元気に登園できるようになっている息子。
いつものように正門で手を振り、園庭を通って園舎を曲がって見えなくなるまで(すぐそこだけど)見送っていたところ。

少し前にいた男の子に息子の方から近づいていくのが見えました。
声は聞こえないし表情も見えないのですが、「おはよう」と言いに近寄った感じに見えました。
クラスのお友だちかな?先生が言っていたように、いろんな子と遊べるようになったんだねぇ
と、微笑ましく見ていたら、
近寄ってすぐ、その子が息子を突き飛ばしました。
息子は肩を落とし、うつむいてトボトボと園舎に向かって一人で歩き始めました。

なんだアイツはっ!!
まさか息子が何か嫌な事を言ったのか??

様子を見ていると、男の子は園舎へ行かずまだ園庭でウロウロ。
息子は園舎の手前でうつむいたまま立ち止まってしまいました。

少し迷った後、園沿いに息子に近づき、フェンスの外から
「トラ、大丈夫だよ!元気出して行こう!」と声をかけました...が、
私の声に顔を上げた息子は案の定泣いていました。
何度もうなずいて、一生懸命涙を止めようとしていました。
「大丈夫大丈夫!帰ったらさ、チョコレート食べよう!ママももう行くからトラもクラスに行こう!」
と、あまりいつまでもベタベタと息子にかまっていてはいけないなという気持ちがあって
自分でもよくわからない励ましの言葉をかけながら、手を振って行こうとしたその時!

タタタッと男の子1人と女の子2人が息子に駆け寄ってきて
「大丈夫だよ、トラくん。一緒に行こう。手をつないで行こう。」
と言ってまだべそをかいている息子の手を取って歩き出してくれたのです。
天使現る!!
なんちゅう優しい子たち!!
息子はまた大きくうなずいて歩き出しました。

こちらを見てニッコリ笑った3人のお友だちに「ありがとうね!」と手を振り、
帰り際にチラリと突き飛ばしたあの子を見ると、
バツの悪そうな顔で遊具に座って息子たちを見ていました。
そうかいそうかい、良くないことをしたという認識はあるのだな。

家庭で話したこと

「朝のね、Hくんだよ。おはようって言いに行ったらドンってされたの。」
「ごめんねって言ってくれなかった。」
息子は話してくれました。

どうやらHくんは同じクラスだけれどいつもは一緒に遊ばない子。
でも挨拶をしようと近寄ってみたのだそうです。

そっかそっか、Hくんは朝に嫌なことでもあって怒りんぼうだったのかなぁ。
でもさ、明日もHくんにいつも通り「おはよう!」って声かけたらいいよ。
お返事してくれなくたって関係ないよ、声をかけたトラは偉かったよ。

と、2番目に思ったことを息子に言いました。親なので。
本当は先ず最初に『ほぉ~そうかHくんか性格悪いな!なんなんだアイツは!』と思ったことを正直にここに吐いておきます(笑)。

それはさておき、優しくしてくれたお友だちのことも話しました。
息子は嬉しそうに、一人一人の名前を教えてくれました。
「大丈夫だよって言ってくれた。」
優しかったね。トラもお友だちが悲しそうにしていたら同じようにしてあげたらいいんじゃない?

子どもには子どもの社会があるのね

翌日、息子はあのHくんにもまた「おはよう」と言えたそうです。
ついこの間まで「叩くしドンってするから保育園行きたくない!」と言っていたEくんとは毎日のように戦いごっこで一緒に遊んでいる様子。

そして、この間またHくんが息子の話の中に登場したのですが...
「今日ね、Kちゃん頭痛いって言ってた。Hくんはお膝から血が出てた。泣いてた。」
息子が時々報告してくれる、負傷したお友達情報。
Hくんか。あのHくんか。トラは何か声かけたの?
「うん、大丈夫か?って言った。」
その「大丈夫か?」は、完全に光の国の戦士のセリフでしょう。

先生が教えてくださった通り。
いろんなこと関わって、感じて、助け合うことも経験して、成長しているんですね。

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