【6】「遊んでただけ」先生の思い込みの連鎖。小学生息子がイジメっ子!?|ママ広場マンガ

前回の話

ヒロ君がマモル君を蹴ったという報告を受けて担任の吉村先生がそれぞれから話を聞いてみると、ヒロ君はケンゴ君に言われてマモル君を蹴ったようです。口ごもりながら話すヒロ君を見ていて、吉村先生はハッとしました。ヒロ君はケンゴ君が怖くて、命令に逆らえずに仕方なく蹴ったのだとすると、ただの喧嘩ではない、もっと大変な問題があるのかもしれないと思ったのです。

小学生息子がイジメっ子!?[6]遊びだけどそれがどうしたの?






マモル君を蹴ったヒロ君は、「ケンゴに言われた」と言って明らかに動揺している。「怖かったの?」という質問にも黙ってうなずいた。
ケンゴ君の命令に逆らえなかったってことね・・・。
そう思いながら、吉村先生は真剣な顔を作ってケンゴ君に質問しました。

「マモル君がヒロ君に蹴られたって話してて
ヒロ君はケンゴ君から言われたって言ってたけど・・・本当?」

するとケンゴ君は、なんでそんなこと聞くの?とでもいうようなのんきな態度で、
「そうだよ~、先生、どうかしたの?」と笑って答えました。

なっ!!なんということでしょう。
自分ではせずに友達へ暴力を振るう命令をしておきながらこの態度!
吉村先生は今度は厳しくケンゴ君に言ったのです。

「マモル君は急に蹴られて痛かったって話してるよ?
どうしてヒロ君に蹴るように言ったの!?」

怒りだした吉村先生に、ケンゴ君は困った顔になりました。
(え?なんで?)と心の中でつぶやきます。
ケンゴ君は先生に伝えました。
「遊んでただけだよ?みんなで・・・。」

遊んでたつもり・・・ね。
それはとても怖いことだわ・・・
これがどんどんエスカレートしていったら・・・

友達を怖がらせて暴力の命令をしたり、何もしていない子を蹴らせたりしておきながら
遊びだと言い放ったケンゴ君が、吉村先生はとても心配になったのでした。

「ケンゴ君。」
先ずは自分のしたことをわからせなければという気持ちで吉村先生はケンゴ君に伝えました。

「お友達を蹴るのは遊びじゃないよ。わかるよね?
蹴るように他の子に命令するなんてやってはダメ。
ヒロ君は、本当はやりたくないのにケンゴ君のことが怖くてやったって言ってるよ。」

先生に言われたケンゴ君は、驚いた顔になりました。
「え・・・でも・・・」と小さな声で呟いていました。
吉村先生は落ち着いた声で
「先生も一緒に言ってあげるから、マモル君とヒロ君に謝ろうね。」

少し悲しそうな顔になったケンゴ君は、黙ってうなずいたのでした。

続きます

「小学生息子がイジメっ子!?」は毎日更新します。

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※ストーリーは体験者の話を元に作成編集したものであり、登場人物や団体名は仮名です。
※実在の人物や団体等とは関係ありません。

[脚本・編集]ママ広場編集部 [編集・作画]めめ 

作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く3児の母。

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