小規模園と大規模園、どっちがおすすめ?保育園を選ぶときのポイントは??

私がフルタイムで勤務していたこともあり、我が家の子どもたちは保育園が必須でした。
当時、私の中で保育園の選択肢は2つありました。

①近所の市立保育園で、1学年の人数は30~40人で、そこそこ規模の大きい公設公営の保育園。
②私の職場があるビルの中にあり、私立保育園が市の認可を受けた、1学年の人数が6人という小規模の民設民営の保育園。

どちらも市の認定保育園なので、保育料や預かってもらえる時間など、基本的なところは同じ。

 

迷いましたが、我が家は②を選択しました。
選んだ理由は、

  1. 当時の主人の勤務時間だと、朝の送りもお迎えも頼めなかったため、1人で行うことを考えると、職場と保育園が同敷地内というのは最も時間のロスが少ない
  2. 保育中に病気やけがで呼ばれたときにすぐに迎えに行ける
  3. 人数が少ないので、先生たちの目が届きやすいのでは?と思った

の3つ。

特に、園児が置き去りになってしまったり、プールで溺れてしまったり……なんていう事故もあったため、人数を数えるまでもない、6人程度なら安全なのでは?と考えました。
長男と長女、それぞれ1歳~5歳まで通わせて感じた小規模園のメリット・デメリットについてお話しします。

メリット1:先生の目が届きやすい

やっぱり1位はコレですね。
6人のクラスに担任の先生と、副担任の先生がつくこともあるので、園児に対する大人の人数はしっかり確保されていました。
このサイトによると、先生の配置基準としては1~2歳児→6人に1人、3~4歳児→20人に1人、5~6歳児→30人に1人のようですが、通わせていた園は1学年最大6人なので、どの学年になっても6人に1人の割合が保たれていることになります。

保育士の配置基準

また、人数が少ないので、園長先生をはじめどのクラスの先生も園児のことを把握してくださっているのも良い点だなと思いました。
体調のチェックや日誌のような日々のやり取りも、かなり細かくていねいに行ってくださったと思います。

メリット2:多学年との交流が多い

これは人数が少ないので避けられないものでもありますが、遊ぶときも行事の時も、1学年だけで何かをするというのはあまりありませんでした。
人数が少ないので園児同士も全員が全員を把握しており、兄弟のような、親戚のような感じで面倒を見たり見られたりしながら仲良くしている子供たちを見ているのはとてもほっこりした気分になりました。
上の兄弟がほしい長男、下の兄弟がほしい長女にとって、それぞれとても良い経験となったようです。

メリット3:写真が多い

イベント時の写真が掲載されたり、その写真が販売されたりということはどの園でもあると思いますが、「うちの子が写っていない!」ということはありませんでした。
クラス集合写真であっても6人しかいないので、大きくしっかりうつります。
お芋掘りなどのイベントも、全員分が大物を掘り出してるシーンの写真がありましたし、消防のイベントなどでも全員が消防服を着て、消火器や起震車、煙体験などすべてのイベントを行わせてもらっていました。

こういう風に書くと、メリットばかり! 小規模園の方がいい!!という気もしてくるかもしれませんが・・・・・・
やはりデメリットもありました。

 

デメリット1:接する友達が少ない

クラスメイトは6人。
しかも認可園は市が園児を決めるので、男女比などは考慮されないようでした。
長男の時は6人のうち男の子3人、女の子3人とちょうど良い割合でしたが、長女の時は男の子1人に女の子5人のクラスに。
どちらの場合も当時は仲良くしていましたが、男女って好きな遊びも微妙に違うので、長女のクラスの1人っきりの男の子は、少しさみしい思いをしたかもしれません。
(でも、5人の女の子全員に好かれて取り合いになっていたので、モテモテハーレム体験は出来たかも(笑))
また、クラスも当然1つしかないので、もしそのクラスになじめなかったりすると、他に友達を作るのが難しいというか、逃げ場がないので、場合によっては転園なども考える必要があるかもしれませんね。
ただ、大人の目が届く分、先生が上手にそのあたりはやっていてくれたようで、通っていた数年の間、そのようなトラブルを聞いたことはありませんでした。

デメリット2:行事が地味

運動会も、徒競走などは各学年1レースのみ。
お遊戯も、2学年ペアでおこなっていたので、運動会やお遊戯会といったイベントは全部午前中で終了でした。
運動会で披露するダンスや組体操、お遊戯会で行う劇なども、やはり人数が少ないとできることは限られてしまいます。
組体操の迫力などもやはり相当控えめになっていました。
劇では1人2役など、出番は増えますが、完成度はやはり下がってしまうなと。
本当に写真は撮りやすいし、観客席からも見やすいんですけどね。
遠足などは団体割引にならないので、同系列の近隣園と一緒に行っていました。
6人だとバスを借りてももったいないですしね~。

デメリット3:大人の目が届き過ぎる

やんちゃをする前にすぐに大人が止めに入るので、園の全体が割とみんなおとなし目で『いい子』が多い印象でした。
保母さんは体操の先生以外は女性だったのもあり、その影響か園児もみんなやさしくのんびりした感じ。
ケンカをしても、すぐに先生が間に入り仲裁をしてくれるので、ケガなどをしてくることもほぼありませんでした。
もちろんそれはメリットでもあったんですが、長男は小学校入学後、周りにいる元気いっぱいの男の子たちにカルチャーショックを受けていたようで、馴染むのに時間がかかりました。
周りの子のまねをしているのか、口も急に悪くなり、「強さ」=「かっこよさ」という感じで乱暴さをアピールしたり、登っちゃいけない壁や木に登ってみたり。
入学後しばらくは、必死に周りの男たちについて行っている感じでした。
長女も、1クラス30人近くいるという状態に最初はかなり驚いたようで、自分の名前を呼ばれて返事をするだけでも緊張したようです。
今までは園全員が知り合いでしたが、クラスの中にも人がたくさんいるばかりか、クラスを出ると知らない子だらけ、多学年も入れると100人単位でたくさん!
この状況には本当に戸惑ったそうです。

以上、我が家の子どもたちを小規模園に行かせて感じたことを書いてみました。
考えてみると、メリットもデメリットも、根本は同じなんですよね。
なので後はお子さんに合うか合わないかが重要になってくると思います。
内気で大人しいお子さんには、細やかなケアがゆきとどく小規模園が合っているかもしれませんし、反対に元気いっぱいで思いっきり遊びたいタイプだと物足りなく感じるかもしれません。
「内気だからこそ、大勢に揉まれた方がいい」と、あえて、反対の環境において育てたいと考える場合もあるでしょうし・・・・・・。

実は、長男が3歳に上がるときに、今の園から大規模園に転園させた方がいいのではと主人に相談されたことがあります。
彼は「今の園だと『温室育ち』のようになってしまうのでは?」という点と、「今の園から同じ小学校に通う子がいないので、入学前に友達を作るためにも近所の園の方がいいのでは」という点が気になったよう。
でも、私自身引っ越しや転校の経験があったので、入学前に友達がいることは必ずしも重要でないと考えてましたし、その年は同じ園に妹の入園もあったので、結局この話しはなくなりました。
2か所の保育園を送迎で回るというのが、私にとって負担だったというのも大きかったですね。

その判断に後悔があるわけではないですが、入学後、戸惑い、なかなか周囲になじめない長男を見たときには少し「あの時転園させていれば・・・・・・」と考えてしまったこともあります。

人生に「もしも」はないので、こういう問題は難しいですね。
すごく悩むし、自分を責めたときもあります。
ですが、今小学校に楽しそうに通っている2人の子供を見ていると、多少慣れるのに時間がかかったとしても、小学校生活全般で見ると、どの園に通ったとしても大差はないようにも感じます。

子どもは環境になれるのも、大人が思うより早いですしね。
どのような園に通ったとしても、

  • 子どもが楽しく過ごせること
  • 子どもが安全に過ごせること

が守られていれば、それがいちばんなのかもしれません。

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