[子どもの脱毛]気にする腕の毛・・自宅で大人と同じ脱毛方法で大丈夫?続木先生に聞いてみました。

子どもが腕の毛を気にし始めたけれど、カミソリで剃っても大丈夫?医療脱毛も視野に入れた方がいい?今回はそんな疑問について、アルバアレルギークリニック院長、続木康伸先生にお伺いしました。

子どもが体毛を気にするのは、幼稚園の年長から

当院で医療脱毛を行っている子は、1)親が気になっているパターン、2)子どもが自分で気にしているパターンの2つに分かれます。
どちらも、早い子では幼稚園の年長くらいから体毛が気になっているようです。
多くは、腕の毛が気になるから始まり、次に足も気にするようになります。友人にからかわれたのか、違いが気になったのかまでは、子どもたちに聞いても未だにはっきりしていません。
なので、ひとつの要因ではなく、さまざまな要因が重なって気になり始めるようです。
当たり前ですが、通常は「子どもの医療脱毛」は頭に浮かびませんし、出来るとも思いません。
「ママは、そんなに気にならないけどな」と言ってなだめるケースが多いですが、子どもが小学校に入って、ショートパンツをはかなくなり、レギンスやロンTばかり着るようになって、「本当に気にしてたんだ」 と気が付きます。



自宅できるケアのメリット・デメリット

幼稚園からエステ脱毛に通っている子もいますが、子どもの毛は成人よりも細く、毛根数が多いので、エステでの脱毛は満足するレベルを維持するのは難しい、というのが子どもの医療脱毛を行っている我々の実感です。
自宅で脱毛が出来れば、楽、費用が安いなどが挙げられます。
しかし、エステでも難しいのに、自宅でできるケアは肌あれにつながるデメリットの方が大きいです。
多くの場合、T字カミソリで剃ることが多いですが、T字カミソリの場合、刃物で肌を剃っているイメージと原理は同じで、肌あれ、また毛穴に感染を起こす毛嚢炎(もうのうえん)を非常に高確率で見受けます。この毛嚢炎、感染を繰り返すと、毛穴が黒くなっている場合が非常に多く、T字で剃っているかどうかがすぐにわかります。
祖父が家族に黙って脱毛クリームで脱毛を行い、肌を荒らしてしまった子もいました。
もしも、剃るのであれば電気シェーバーを使うと比較的肌に優しいです。
子どもの肌は大人よりはるかに薄いので、間違えてもブラジリアンワックスなどは使わないようにしましょう。

医療脱毛は何歳から行える?

基本的に「子どもの医療脱毛」ができるクリニックはほとんどありません。
当院では6歳からおこなっていますが、多くのクリニックでは難しいのが現状です。
子どもが可能であっても中学生からでしょう。
これは、子どもは小さな大人ではないため、注意しなければいけないことがたくさんあるからで、そもそも普段から子どもの医療(治療)に携わっていないと、子どもの医療脱毛自体が難しいからです。
子どもの場合、飽きれば脱毛中だろうと騒ぎますし、親がいなければさみしがり、いれば甘えます。賢い子だと、飽きてきたら「痛い」と言えば早くやめてもらえることを学習して、「痛い」を連発することもあります。騒ぐだけ騒いで、途中から寝始める子も多いのが現状です。
これが、子どもというものだと思っています。
この点は、子どもの脱毛を行っているクリニックの医師であれば、前回がどのくらいの強さで脱毛を行い、処置後の反応がどうかでも、痛いと言っているかどうかがわかりますし、そもそもかかりつけの子であれば、その子の性格がわかっているので、対処は可能です。
逆をいえば、その子の性格を含めて子どもの医療に慣れていないと難しいということになります。

医療脱毛のメリット・デメリット

医療脱毛のメリットは、脱毛効果が高いことです。
当院では蓄熱式脱毛器を使い、6歳から可能ですが、子どもの毛は大人より細く、大人よりも脱毛しにくいため、大人よりも回数が必要です。
また、大人とは脱毛中の感覚の違いも大きいです。
そもそも、子どもは毛の太さや皮膚の厚さが、場所によって大きく違うので、たとえほぼ無痛であったとしても、「突然一か所だけ痛みや熱い感じが出るので、びっくりする」と話す子は多いです。
デメリットは、韓国の先生方とも話しましたが、韓国でも小児の脱毛は一般的とはいえないそうで、医学的なデータがないので、脱毛後にどのくらいの期間で生えるのか、どのくらいの脱毛レーザーの強さが適正なのかなどの医学的なデータがないことが挙げられます。

子どもの脱毛は、「美容」というより「自尊心をはぐくむこと」

子どもに医療脱毛を選ばれる方は、子育てにおける教育方針として、医療脱毛を選ばれています。
これは、子どもの場合には、親が自分の過去の経験から「自分の子どもには早い段階で」と思われていることが根底にあります。
つまり、小学生・中学生から医療脱毛をする子の親は、子どもの将来を見据え、医療脱毛は美容というより「子どもの自尊心をはぐくむ」ことが目的にあります。

多くの母親は、「子どもが消極的になると困る」、「毛が濃いタイプなので、毛が気になる前に脱毛してしまう」といった将来を見据えた考えをもった方が多いです。

このため、塾や習い事と同じ線上に「医療脱毛」があります。
どの脱毛を選ぶかは、ご家庭の教育方針で考えられると良いかと思います。

[執筆者]

続木 康伸(つづき・やすのぶ)先生
アルバアレルギークリニック 院長

[プロフィール]
新生児から妊婦まで、九州や東京からも患者が訪れるアルバアレルギークリニック院長 。
これまでの経緯をよく聞いて、あなたの症状に対して薬を選び、これまでとは違った角度で血液検査の分析を行い、あなたのアレルギーを全く別の方向からアプローチすることを目指しています。

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