突然ですが、最近「生理」や「性」についての話をよく目にしたり耳にしたりしませんか?
私の周りのママ友さんの間では
「小学校での生理についての話って、今も女子だけ集まっておこなわれてるの?」
とか、
「みんな家でどんな風に性教育してる?」
などのやりとりが急に増えたような気がします。
そしてそれは、今世界中で活発に取り組みが進められている「ジェンダーレス」という考え方から来ている気がします!
「♯みんなの生理」と名付けられた活動があったり、性教育に関する本やセミナーなどが積極的に開催されていたりと、世の中の影響を受けて「おうち性教育」も自然に広がっているのかもしれません。
「ジェンダーレス」という考え方、私が子どもの時には聞いたこともなかった言葉ですが、女性だけ、男性だけ、と区別することなく、「人」としての権利や義務について理解し認め合う活動は、もしかしたら現代の子どもたちの方が何の迷いや戸惑いもなく、すんなり受け入れられるのかもしれませんね。
小4息子と考える「生」と「性」の話
10歳になった息子と、これまでにも「生」や「性」の話はしてきました。
「ねえ、赤ちゃんってどうやってできるの?」
「僕ってどうやって生まれてきたの?」
「どうして男の人と女の人は違うの?」
「弟が欲しいんだけど、いつおなかに来る?」
とか・・きっとどこのご家庭でも通る道、ですよね(笑)
その質問に対してはぐらかしてきたわけではないのですが、なんとなく「ふんわり」伝えてきただけだったように思います。
こうのとりも天使や神様にも登場してもらったし、「あなた(息子)が私を選んでおなかにやってきたんだよ」って言ったこともあったような・・(笑)
息子も「なんで?どうして?なにがどうしてそうなったの!?」とはならなかったので、結局そのままでしたが・・。
その後も特に問題なくすごしてはいたのですが、私の中では「性教育は早い方が良いのでは?」という思いもあり、どうしたら良いのか常に頭の中で考えている状態でした。
性教育っていつするのがいいの?何をどこまで伝える?
これまでにも絵本や人体を切り絵にした図鑑や人体模型図で体のしくみについては説明していたので、息子も身体の表面的な部分は理解していたのですが、性教育で伝えたい「心」について知って欲しいと思うと物足りません。それ、もう少し具体的にイメージできないと、自分のこととして捉えてもらえません!
さらに、性「教育」とはいうものの、伝えるのはプロの先生ではなくて私です。上手くは説明できないかもしれないけど、息子にはただ聞くっていうだけじゃなく、ちゃんと理解してもらいたい!
わかりやすく、簡単な言葉で、息子がイメージできるように・・と思っていたらあっという間に時間が経ってしまいました。
そして3年生に進級した時に保健体育の授業がはじまるのを確認してひらめきました!「そうだ、そこに便乗して性教育をしよう!」と(笑)
実際にどんな授業がおこなわれるんだろう?と楽しみにしていたのですが、教科書は学校保管のため持ち帰らず内容は謎のままでした。
でも、3年生の終わり頃に「保健体育の授業があってね。身体の仕組みをみんなで勉強したんだよ。」
と息子が恥ずかしがりながら話してくれたので、このタイミングがベストだ!と我が家の性教育スイッチがやっと入りました(笑)
「おうち性教育」、はじめます!
さて・・・ところで、おうち性教育って何からはじめたらいいんだったっけ?(汗)
とりあえず、これまでに集めた情報をまとめてから本屋さんを何軒もはしごしました!
数年前からいつか性教育をする時はどんな本が良いかと探していたのですが、あらためてその数の多さにびっくりです!
種類も幅広いし、対象となる年齢層もさまざま・・それだけ性教育は長きに渡って重要だっていうことですよね。
身体のしくみだけでなく、自分で自分を守る方法や性犯罪に関することも大切な性教育!これはしっかり段階を追って伝えていかなくては!
そして、今の私と息子にふさわしい1冊を見つけました!
「赤ちゃんはどこからくるの? 親子で学ぶはじめての性教育」 (のじまなみ著 林ユミ絵)
内容紹介
親の「まだ早い! 」は、いつだって「もう遅い! 」
性教育は決してタブーではありません!
いまのインターネット社会においては、3歳から10歳までの性教育が必須!小さなころから正しい知識を身につけることで、
自己肯定感が高まる!
性犯罪にも巻き込まれない!本書は、小さなころから知っておいてほしい体と性のふしぎを
親子一緒にかわいいイラスト・マンガで楽しく学べる一冊です。性教育は、性の話も親の愛情も素直に受け入れる「3歳から10歳まで」に行ってください。
「命の誕生の奇跡」「親の愛情」「身を守る」ことを知る大事な機会となります。
まさに、学校では教えてくれない、性教育実践編!
この本を見つけた時、「コレだ!」と思いました。
ここに書かれている通り、親の「まだ早い! 」は、いつだって「もう遅い! 」が刺さります・・
こび本では3歳から10歳が性教育のベストな年齢だと提唱されているのですが、
その理由としては、親の話を素直に受け入れられる年齢だということを前提に、
・命の誕生を知ることで自己肯定感を高めることができる
・親子でちゃんと話すことで親の愛情を知ることができる
・性犯罪が何かを知ることで自分の身を守ることができる
と言われています。
息子はちょうど10歳、ギリギリですが素直なので問題ないはず・・親バカですね(笑)
そしてこの本を選んだ一番の原因は、絵を描いている方が少し前に息子が選んだ本『ヤワな大人にならない! 生きかたルールブック』の方と同じだったということです!
息子が選んだ本じゃなくても、これなら絶対に気に入ってくれる!と確信しました。
案の定、息子に一緒に本を読もうと声をかけて本を差し出した時のリアクションは
「あー、『生きかた』の絵の人と一緒だー!おもしろそう!」
よかった!これでつかみはオッケー(笑)安心して読んでくれそうです。
1)性教育の基本となる「水着ゾーン」の話
まずは著者であるのじまなみさんの「性教育5か条」の中から基本中の基本をどうぞ
水着ゾーンとは、「口」と「水着を着て隠れる場所」を指していて、他の人に「見せても触らせてもいけない大事な場所」であるということを教えてくれています。
性教育では「体にはプライベートで大切な場所がある」、ということをまず理解することが大切だということですが、本当に納得です!
2)そして女の子の話
実は息子と一番話したかったのはこの話なんです!
女の子の体の変化は男の子より見た目にもわかりやすいこともあって、これからの学校生活で、自分とは違うんだということをちゃんと知っておいてもらいたかったから。
それに、女の子の体で起きていることを知ったら、そのすごさに驚くのと同時に、将来いろいろ気遣える男性に育つんじゃないかという願いも込めて(笑)
そんな私の思いを息子はしっかり受け止めてくれました!なんて素直で良い息子なんだ(笑)
特に「生理」の話では、女の子の体の中に起きていることのすごさと不思議さに
「女の人ってすごいんだねー!」
「自分でそのつもりがなくてもイライラしたり、怒りっぽくなったりするんだね・・じゃあ○○ちゃんはあのとき生理だったのかもしれないなあ。痛くて大変だったんだね。」
と心配する様子をみて、これは期待以上の効果が!!とうれしくなりました(笑)
3)正しく伝えたかった「赤ちゃんはどこからくるの?」
これまでに私と息子がしてきた性教育の着地点は、「赤ちゃんはどこからくるの?」についてきちんと伝えることでした。そして、そのために女の子のことも理解して欲しいと思いました。
かわいいタッチのイラストや漫画、時々クイズをはさみながらも、「正しい知識」が書かれていて、最初は私が本を開いて息子が見ていたのですが、途中から息子がしっかり読んでいるのを私が横から覗く状況になり、真剣に知ろうとする姿にうれしくなりました!
こうのとりも天使も神様も登場しないことを理解した息子が、一段と大きくなったように感じました。
最後に
今回性教育について、あらためて勉強しながら息子に伝えて感じたことは、
・性教育は子どものためになるとても大切な教育であること(恥ずかしがらずにきちんと話し合う時間をもつことが大切)
・伝える年齢の目安は3歳から10歳頃だけれど、それぞれの子どものタイミングで話せば良いこと
・子どもの性別に関係なく、男女どちらの話も同様に伝えることで、異性への理解がさらに深まるということ
ということでした。
特に男女の区別なく息子に伝えた「生理の話」は、私の想像を遥かに超える理解度でうれしい驚きでした!
生理の話をしてから、私の様子がいつもと違うと感じると、
「おなか痛いの?大丈夫?」
「僕がお風呂洗ってくるから少し休んだら?」
「僕が荷物持つよ!」
と気遣いのオンパレード・・うれしくって涙が出ます(笑)
男女それぞれがお互いの特性を理解し合えたら、さらに良い社会になると思いませんか?
男の子のママさん、息子さんに性教育する際は、ぜひ生理も含めた女の子の話をしてみてください!将来きっと素敵な男性で世の中がいっぱいになるはずです(笑)
そういえば、今回の性教育、もちろん「男の子の話」もしました!
それはそれでとっても興味深かったので・・またどこかで聞いてくださいね(笑)
はちみつ
はちみつ好きな小学4年男児のハハです。