昔できたことが、なぜ今できない?~「歯を見せて笑う」ことが難しかった息子~

ごきげんよう!mamanです。

先月、大学生の息子が帰省した時に、成人式の写真を前撮りしました。

実は、その時に、息子の意外な一面を見ることになったので、今日はそのことを振り返ってみます。

「歯を見せて笑う」はずが「般若の形相」に


前撮りにうかがった写真館は、これまでにも利用したことがあり、スタッフさんも覚えてくださっていました。

そのスタッフさん達が、終始、和やかな雰囲気を作ってくださったので、リラックスムードで進んだ写真撮影でした。

普通の顔、キメ顔、微笑んだ顔、いろんな表情を要求されながら、立ち姿や座り姿など、さまざまなポーズを無難にこなしているように見えた息子でしたが、

「今度は歯を見せて笑ってください。」

と言われた途端に、

「イーッ!」

という、まさかの「般若の形相」。

え?嘘でしょ?

冗談かと思いましたが、カメラマンさんが

「緊張してる? もうちょっと笑顔ください(笑)。」

とおっしゃるので、大真面目にやってるんだということがわかりました。

「では仕切り直しで・・・歯を見せて笑ってみてください。」

・・・また般若。

結構な般若。

いや、怖いって!

どうやら、「歯を見せて笑う」ということが、今の息子には、相当難しかったようなのです。

写真館での記念撮影は、七五三も小学校入学の時も経験していますし、そのときはとても自然に歯を見せて笑えていたので、

昔できていたことが、なぜ、今できない?

と信じられませんでした。

自然に笑えばいいだけなのに、難しく考えすぎているようで・・・。

でも、いくら上手く笑顔が作れないからといって、まさかハタチにならんとしている息子に対して、カメラの上にぬいぐるみを出して笑わせるわけにもいきませんし、本人がどうにかして殻を破るしかありません。

歯がゆい思いで見守りましたが・・・次の予約の方もいらっしゃるので、あえなく時間切れとなりました。

結局、「歯を見せた笑顔」が「自然な笑顔」になることはなく、

普通の顔→キメ顔→微笑んだ顔→最大級の笑顔

という表情の四段活用をするはずが、

息子の場合は、

普通の顔→キメ顔→微笑んだ顔→般若の形相

という四段活用となりました。

この四段活用×さまざまなポーズで、何カット撮ったでしょうか・・・。

昔できていたことが急にできなくなることはある


アルバムに残す写真を選ぶ時に、

なぜ、微笑みまではできていたのに、最後の笑顔だけ般若になってしまったのか、息子に問いました。

すると、

「いや、だって、歯を見せるって・・・難しくね?」

と・・・(笑)。

「難しくないよ。歯を見せてっていうのは、自然に笑ってってことだよ。無理に歯を見せようとしてイーッとしなくても、自然に笑ったらチラッと歯が見えた・・・っていう感じでいいと思うけど・・・。微笑みは歯を見せてない笑顔だから、それと比べると歯が見えてるというだけで、歯をむき出しにするってことではないと思うよ。」

と言うと、

「え?そうなの?」

と驚いていて、私は脱力・・・。

カメラマンさんも苦笑いでした。

しょうがないので、いちばんマシな、微笑みカットを中心に選びました。

なにもアイドルのようにキラキラと笑えとは言ってないんだからさ~。

せめて自然な笑顔が見たかったわ~。

般若のアルバムに何万円も払いたくないわ~。

と、ちょっとテンション下がってしまいましたが、長くしんどい大学受験を乗り越えての、初めての都会暮らし、初めての大学生活、初めての一人暮らし・・・。

いろんな「初めて」を経験をする中で、親には言わない悩みなどもあったりするのかもしれず・・・。

そんなこんなで、今は、自意識が複雑なことになってしまっている時期なのかもしれません。

思えば息子は、これまでの勉強や部活の場面でも、難しく考えすぎて、以前できていたことが急にできなくなる、ということがたびたびありました。

今回は、「カメラの前で自然な笑顔」というジャンルでそれが起こったようです(苦笑)。

成人という大きな節目の記念撮影だったので、自然な笑顔が残らなかったのはちょっと残念でしたが、「難しく考えすぎて上手く笑えなかった写真」が残っているというのも、あとになったら味わい深いのかもしれない、と、無理やり自分を納得させました。

まだアルバムはできあがっていないのですが、できあがってくるのが楽しみなような怖いような・・・(苦笑)。

次にカメラマンさんに記念写真を撮ってもらう機会があるとすれば・・・結婚式でしょうか?

うちの般若と結婚してくれるお嬢さんがいるのかどうか怪しいものですが、その頃には、カメラの前でも気負わず、自然に笑える余裕を持った大人の男性に成長していてもらいたいものです(笑)。

maman
地方在住のアラフォーママン。 夫と、ティ―ンエイジャーの息子・娘と暮らし、教育関係の仕事をしながら、母親としての日常や思いを綴っています。

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