【4】親から逃げた。もう演じない。男の子にならなくてもいい。男の子に生まれなかった私|ママ広場マンガ

前回のお話

保育園児の頃から男の子の真似をするようになった奈々さん。小学生になっても男の子と活発に遊び回る毎日でした。そうしないと、お父さんががっかりする、愛してもらえないと子供心に思っていたからです。しかし中学生になる頃から状況が変わります。髪を短く切り、男の子とつるんで言葉遣いや態度も荒くして精一杯男の子にみられる努力をしても、セーラー服を着て体つきがどんどん女性らしくなっていく奈々さんは男の子にはなれなかったのです。更に当時は男性しか参加できない地域の習わしがあることでさらに奈々さんを追い詰め、とうとう奈々さんは限界を感じてしまったのでした。

男の子に生まれなかった私[4]したかったこと。なりたかった私。






高校は地元の子たちが行かない遠い遠い学校を選びました。
高校では、男の子のふりをしなくてもいい。家だけで男の子を演じればいい。
気持ちが少し軽くなったのを覚えています。
そして、ここ(地元)から離れたい。
そう思うようになりました。

大学生になり親元を離れ、親の目がなくなった途端、
私は、男の子ではなく、女の子と言うよりも、自分の好きな服を着るようになりました。
ピアスを何個も開けたり、髪を伸ばし、金髪にしたり、ちょっと肌を露出してみたり。
今までやったことがないことをやりました。

とても楽しかった。
本当に楽しかった。

親との連絡も最小限。
こちらから連絡することはありません。
バイトをして成人してからはお酒も覚えて自由になった気持ちになりました。
何も考えなくてもいい。
何かにならなくてもいい。そう思った大学生活でした。

社会人になると、見た目は普通の女の子になりました。
髪の毛も黒く、髪型も普通のセミロング。
そこそこ流行を取り入れた服装で・・
特に顔にも魅力的な部分もなく、どこにでも溶け込める普通の見た目です。
大人になると言葉づかいも丁寧になりますし、TPOをわきまえている状態になったと思います。

そんな私にも転機が訪れました。

続きます。

ママ広場オリジナルマンガ「男の子に生まれなかった私」は毎日更新します。おたのしみに!

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※ストーリーは体験者の話を元に作成していますが、登場人物や団体名は仮名で作成しています。
※実在の人物や団体等とは関係ありません。

[脚本]ママ広場編集部 [作画]みつけまま

作画:みつけまま
2歳長男・0歳次男(R5.3月誕生)を子育て中のワーママです。

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