「療育」ってどんなことをするの?何のために行くの?療育施設で働く保育士ママが解説します。|Ribbonの保育士ブログ

双子の自閉症児(小3)を子育て中で放課後等デイサービスで働くRibbonです。

「うちの子のこの行動ってもしかして発達障がい?」

お子さんが周りの子とは違う行動をしたり、言葉が遅れていたりすると心配になりますよね。
私もそうでした。

市や区の検診で「療育」をすすめられ、「療育ってどんなことをするの?」「絵カードやスケジュールを使うと依存してしまう?」についての話です。

療育ってなに?

療育(発達支援)とは、障害のあるお子さまやその可能性のあるお子さまに対し、個々の発達の状態や障害特性に応じて、今の困りごとの解決と、将来の自立と社会参加を目指し支援をすることです。

具体的には、生活の中で自分でできることを、その子その子に合わせて目標を設定し、できるようになるために、支援者がお手伝いをしながら成長を見守っていきます。

・靴を靴箱に入れられるように、靴箱に「あしあとシート」を敷く
・手洗いをどうやってするのか目で見てわかるように、「手洗いシート」を貼っておく
・次に自分が何をするのかがわかるように、スケジュールを貼っておく

などの支援をさせてもらっています。




絵カードやスケジュールを使って

私の息子(自閉症小3)は、こちらの手順書を見て、朝の支度をしています。

自分が今、何をするのかが目で見てわかり、行動がしやすくなります。

よく絵カードやこういったスケジュールを使うと、「コレがないとできなくなるのでは」というお話を耳にすることがあります。

カードやスケジュールを使って、自分の動きが習慣化してくると、次第になくても動けるようになることがあるので、私はこういったアイテムを使うことは先が見えて行動しやすくなるかなと、息子を見ていて思います。

個別課題「ペグさし」

療育で行っている課題のペグさしです。

発泡スチロールの入れ物に穴をあけ、ストローを同じ色の穴に入れていく遊びです。

ストローをつまむ動作や、まっすぐにストローを入れることが難しいんです。
ゆっくりじっくり一緒に楽しみながら進めています!




療育に通って身につくことの例

療育で、生活の中で身につくことの例としてこのようなことがあげられます。

・タオルかけに自分のタオルを自分のマークのところにかける
・朝の会では椅子に座って先生の話を聞く
・遊びには「おしまい」があることを知り、気持ちの切り替えをしていく

通い始めはその場所でのルールがわからなかったり、慣れていない不安があったりして、うまくいかないお子さんも、だんだん慣れてくると、「ここはこういうことをするところなんだ」とわかってきます。




まとめ

療育とは、1人1人に合わせた目標をお家の方と一緒に決めて、それに向かって支援者がお手伝いをしながら、生活の中で遊びを通して学んでいくことです。

絵カードやスケジュールを使って自分が次に何をするのか、目に見えてわかることで、不安解消になり動きやすくなります。
「カードがないと動けない」のではなく、「あると動きやすくなるもの」と捉えてもらえると良いかなと思います。

療育は、お子さんが遊びを通して、生活の基本を大人と一緒に身につけていくことなので、「ちょっと見学にいってみようかな」くらいの気持ちで出かけてみても良いかもしれませんね!

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