夏なので…。私が実際に聞いた『ちょっと怖い!?不思議なお話』を紹介します。

以前書いた「お風呂の椅子が勝手に動く?!妖怪?幽霊??我が家におこった怪奇現象の正体」でもお話しましたが、小さい時の長女はちょっと不思議なことを言うタイプでした。

保育園の帰り道、
「ママ、あそこにひかりのたまがゆれてる~」
「あのくろい人(私には見えない)はだれ?」
とかはしょっちゅう。
小学生になった頃からほとんど口に出さなくなり、今では聞いても
「知らない」
「覚えてない」
と、全く教えてくれなくなってしまいました。
でも、子どもの頃の不思議な体験って結構多いらしく。
ちょっと、私が聞いたお話を紹介したいと思います。



ケース1:友達の娘、Aちゃんの話

友達も私と同じく共働き家庭で、子供はAちゃん一人。
保育園から帰って、ご飯の支度をしている間は彼女にとって一番忙しい時間でもあり、AちゃんにDVDを見せながら、いつも大急ぎで食事の支度をしているそうです。
いつもは大人しくDVDを見ているAちゃんですが。
「ママ、リビングのドア、しめて」
最近、毎日必ず言うらしい。
友人は、帰宅後空気を入れ替えるため、晩ご飯ができるまでは窓と一緒に開けていたそう。
「なんで? ママ忙しいから、Aちゃんに閉めて欲しいな」
と言っても。
「ママしめて!」
といって、ドアを見つめて動かないAちゃん。
仕方ないのでドアを閉め、
「どうして閉めて欲しいの?」
と聞くと。
「だって、しめないと、はいってきちゃうでしょ?」
との答え。
彼女がびっくりして
「何が入ってくるの?」
と聞いても、答えてくれないのだとか。
気になって何度も聞くと、
「やだ、こわい」
と言ってそっぽを向いてしまうそう。
それ以上追及するのはためらわれ(彼女自身が怖いから)、以降は「閉めて」と言われるとすぐに閉めるようにして過ごしたそうです。



ケース2:いとこの話

私の8つ年下のいとこのMちゃんも子どもの頃、色々と不思議なことを言うタイプでした。
京都に住む祖父母と同居していた彼女は、末孫ということもあり、祖父母にもとても可愛がられており、お人形やぬいぐるみなどもたくさん買ってもらっていたのですが。
ある年私が帰省すると、その中のぬいぐるみの一つが、客間(我が家が帰省した時に泊めてもらっていた部屋)に飾ってあるのです。
「あれ、これってMちゃんのお気に入りじゃないの?」
と伯母(Mちゃんの母)に聞くと。
「あぁ、それ? なんかMが怖いって言い出してな、この前から客間に置いてるんよ」
との答え。
「え。怖いって、これが?」
何の変哲も無い、カントリー調のワンピースを着た、ちょっと古い普通のウサギのぬいぐるみ。
「そうなんよ。何でも、Mがいうには夜、そのウサギが歩いたんやって」
「え?」
伯母曰く、他の人形と一緒に本棚に並べていたそのぬいぐるみが、夜中にMちゃんのベッド付近までトコトコ歩いてきたらしい。
Mちゃんは怖くて布団をかぶっていたらそのまま眠ってしまったそうで、起きたときには
「夢だったのかな」
とも思ったそうだが、なんとそのぬいぐるみが枕元にいたとか。
伯母が「勘違いじゃ無いん?」と思ったそうだが、その後も何度も同じようなことがあったそうで、Mちゃんはそのぬいぐるみ自体を受け付けなくなってしまったそう。
ただ、祖母からの贈り物のぬいぐるみを捨てるわけにもいかず、伯母はとりあえず客間に飾ることにしたらしい。
不思議なこともあるもんだね……って、その客間に今日、私と妹は泊まる予定なんですけど!!
「なんか面白いことあったら、おばちゃんに教えてや❤︎」
と、楳図かずおとホラーをこよなく愛する叔母に言われ。
その晩は、彼女の秘蔵の楳図かずおコレクションを借り、読みつつ眠りましたが。
幸いにも、私たちの滞在中は何も起こりませんでした。




もう祖父母も亡くなり、Mちゃんも就職して家を出てしまいましたが、伯母は今でもそのぬいぐるみを捨てず客間に飾ったままにしています。
伯母は動いたところを見たことはないそうですが、たまにその部屋の前の廊下を通ると、かすかに話し声や息づかいのようなものが聞こえる事があるらしい。
そういう時、伯母は客間に入り、
「Mちゃんいないから、寂しいんやね〜」
などとそのぬいぐるみに話しかけてみるそうですが。
残念ながら伯母の期待はかなわず、ぬいぐるみからの返事が来たことはないそう(当たり前ですが)。
もうひとつ気になるのが、Mちゃんが家を出てから飼い始めた猫(あんず♀)は、日当たりがいいにもかかわらず、客間には絶対に近寄らないそうです。
実はMちゃんは、祖父母の家で他にも色々不思議な目にあっているらしく、あまり帰省したがりません(法事ぐらいしか帰ってこない)。
例えば、彼女が夜、お風呂をあがって戸(引き戸)を開けたら。
目の前には、お寺にあるような薄暗い廊下が、終わりが見えないほど遠くまで延々と続いていたそう。
ビックリして戸を閉め、しばらくしてからもう一度開けると、元通りの狭い廊下だったとか。
他には「ただいま」と言って家に帰ったら「おかえり」との声が確かにしたのに、家には誰もいなかったとか。
後は2階の自分の部屋で勉強していると、たまに風鈴の音かするとか(季節に関係なく冬でもあるらしい。もちろんMちゃんの部屋に風鈴はない)。
枚挙にいとまがないぐらい、たくさん!

我が家の長女もですが、この手の不思議な経験は、大きくなるとしなくなってしまうのか、周囲からもあまり話を聞くことがなくなってしまうような気がします。
最初にお話ししたAちゃんは今年小学校1年生ですが、友人に聞いても、もう不思議なことを話すことはないそう。
小さい子にしか見えていない世界があるのか。
子どもは現実と空想の区別がつきにくいのか。
夢での体験を現実と思ってしまうのか。
理由は色々あると思いますが。
私自身は何にもそのような体験がないので、ちょっとだけうらやましい気持ちもあったりして……。
いとこのMちゃんはもうアラサーですが、彼女は中高生の時もいろいろあったので、大人になってからどうなったのか、最近の話もいつか機会があれば聞いてみたいですね~。

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