[37]私が気づかなかっただけ・・みんなそれぞれの痛みと向き合ってる。障害児のママは神様に選ばれたと言われて|植木千尋の育児まんが

前回のお話
療育施設を訪れ、ナナちゃんのママがはるさんではなかったことを知ったあやこさん。はるさんの子どもは自閉症と重度知的障害のある小学4年生の大生くんだと知り驚きます。そして、何も問題がないように見えるナナちゃんがなぜ療育を受けているのか不思議に思ったあやこさんは、ナナちゃんのママであるゆかさんに聞いてみました。ゆかさんは「ウチはパッと見ではわかりにくい子で・・・」と言って・・・。

障害児のママは神様に選ばれたと言われて[37]



「ナナはあの通り一方的なおしゃべりばかりで人との距離感がわからない。コミュニケーションが噛み合ってないのに困っていることに気づいてもらいにくい・・・」
ゆみかちゃんに一方的にしゃべり続けるナナちゃんを見ながら話すゆかさん。

「いわゆる『グレーゾーン』です」

「でも、知的な遅れがない分、説明しても配慮の必要性を理解してもらえずに、幼稚園ではイジメにあったり先生に怒られてばかりで・・・。
 転園も考えましたが幼稚園自体を怖がるようになってしまい・・・もうずっと登園拒否なんです」

「まだ4歳なのに辛い経験をさせてしまったのは、私も親として胸が痛い」

「そうでしたが・・・話しにくいことを・・・ごめんなさい」
話しにくいことを話させてしまったとあやこさんが謝ると、

「ううん・・・困ってることが伝わらないから聞いてくれる方がありがたいです」
ゆかさんは笑顔で言いました。

「それにここはみんながナナを迎えてくれるから・・・ナナにとって生き生きできる場所があって私も嬉しい」
噛みしめるようにそう話すゆかさん。

「そうか・・・私が気づかなかっただけで・・・みんなそれぞれの痛みと向き合ってるんだ」

あやこさんはそう気づきます。

続きます

植木千尋
ブロブフィッシュ似の主婦です
知的障害を伴う自閉症児を子育て&溺愛中

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