[6]夫「そこそこ食べられる」義妹にはわかる繊細な出汁の味。自称グルメの勘違い|ママ広場マンガ

前回の話
充さんの妹、みのりさんが泊まりに来ました。全てひとりで準備をする優奈さんへの気遣いなく「夕飯は和食で」と要望だけ言う充さんにモヤモヤしつつ、いつも充さんが優奈さんの手作り料理を食べるたびに「お袋の味が恋しい」とため息をつくので、みのりさんも同じように思うのかと暗い気持ちになってしまうのでした。

自称グルメの勘違い[6]なんか違う。分かるだろ?



言いたいことを言う充さんの隣で暗い表情の優奈さん。
「優奈?なに黙ってんの?」と全く気付かない充さんですが、みのりさんはこの状況でなにか不穏な空気を察し、
「あ~いい匂い!ほんとに美味しそう!!」と努めて明るく振舞いました。

優奈さんは慌てて笑顔でみのりさんに
「お料理上手なお義母さんには遠く及ばないかもしれないけど・・・遠慮しないでたくさん食べてね!」
と言ったのですが、なぜか充さんは被せるように言いました。
「お袋の味とは違って好みの味じゃないかもしれないけど、そこそこたべられるからさ~!」


優奈さんの料理をひと口食べたみのりさんは驚きの表情を隠せませんでした。
「!!美味しい!!」

そして全てのお料理をパクパク食べ始めました。
「この肉じゃがすごく凝ってますね!どうやって作るんですか?!」
「お出汁って本当に美味しい・・・こういう繊細なお出汁の味・・・久しぶりに味わったかも」
幸せな表情を浮かべてみのりさんは言いました。

「私、昆布の味大好きなんですよ!」
というみのりさんのことばに、優奈さんは嬉しくなりました。
「わぁっ、今日は昆布多めの合わせ出汁なの!良かった~お口に合って!」

「お義姉さん、本当に美味しいです・・・!おかわりいただいてもいいですか?」
自分の料理を本当に嬉しそうに、おかわりもしてくれるみのりさんの様子にホッとしたら、優奈さんの目にはジワリと涙が浮かびました。
「もちろんだよ!」

みのりさんは、充さんに羨ましそうな表情で言いました。
「お兄ちゃんいいなぁ、毎日こんな美味しいご飯食べてるのー?」
すると充さんは軽くため息をついてまたいつものように言ったのです。
「確かに美味いっちゃ美味いよ?でもさー・・・
なーんか違うんだよ~。みのりもお袋の飯食って育ったんだから分かるだろっ?」

一気に優奈さんの表情が曇り、みのりさんは微妙な表情を浮かべて充さんを見つめました。

続きます

ママ広場オリジナルマンガ「自称グルメの勘違い」は毎日更新します。おたのしみに!

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※ストーリーは実話を元にした創作マンガです。
※登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。

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