小学校の係活動事情|役割に性別は関係なし?係名も自由?昔と今の違いにビックリ!

長男に「ファニーセブン」になったといわれたけど……どういう意味?

「ママ、オレ『ファニーセブン』になったんだ~」
「……へぇ~」
当時小4だった長男に、満面の笑みでこういわれたとき。
私はどう反応すべきか全くわかりませんでした。
「あのさ、ファニーセブンってなんなの?」
「7人でやるからセブンでさ、めっちゃ楽しみなんだ~。メンバーはオレと●●と△△と……」
と、説明べたな長男がすごい勢いで話してくれるのですが、聞いていても、ファニーセブンが何なのかは全くわからない。
どうやら、彼と仲のいい男子7人で一緒に何かをすることになったらしい。
名前からすると、体育の時間のダンスチームか何かかな??
「仲のいい友達ばっかりだし、よかったね。でさ、そもそもファニーセブンって何をするためのチームなの?」
「チーム? そんなんじゃなくて、係だよ」
「は?」
長男の回答は意外過ぎるものでした。




昔とは違う? 最近の小学校の係活動

小学校の係活動といって私が思いつくのは「黒板係:黒板を消す」「生き物係:教室にいる金魚やザリガニの世話」「保健係:気分が悪くなったりケガをした生徒を保健室へ連れていく」ぐらいでしょうか。
ファニーセブンと言われても何をするのか全く分かりません。
もう少し詳しく聞いてみると、
「係の名前は、自由に決めていいって言ったから、みんなで話し合って決めたんだ。仕事はねー、お楽しみ会の準備をすること。何をするか決めたりするんだ~」
とのこと。
お楽しみ係か……そういえば、あったな~、そんなの。
学期末とか、授業時間が少しあまった時とかに、みんなで椅子取りゲームとかハンカチ落とし、伝言ゲームとかする日があった気がする。
ようやく「ファニーセブン」に納得がいきましたが、ここで一つ疑問が。
彼のクラスは全部で30人弱。
そのうち7人が「ファニーセブン」なる学期中に数回しかないイベントに関する係になってしまったら、他の係が人材不足になりそう。
しかも、係が全員男子なのも意外でした。
私の頃は、学級委員(男女1名ずつ)を決めて、それから係を決めました。
3~4人が割り当てられた係もあったとは思いますが、男女比は1:1に近い形で割り振られていた気がします。
長男に聞いてみると、
「え~。男子女子とか決められてる係なんてないよ。うちのクラス委員は2人とも女子だし」
と予想外の答え。
クラス委員も、最近は性別関係なしなのか……!
LGBTやジェンダーの問題など、近年は色々ありますが、子どもの頃から、役割を男女を分けて考えないっていうのはいいなと思いました。
ちなみに人数に偏りがあっても、係は掛け持ちが基本だそうなので、問題ないとのこと。
彼自身、ファニーセブンと体育係(ボールやネットなどを用意する)も兼任しているそうです。




自主性が高まるかも? イマドキの係活動事情

長女も含め改めて、話を聞いてみると。
最近の係活動は子供達主体で行われているんだなぁと感じました。
私自身の時は、係活動は「学校から指定された仕事」で、おそらく毎年そう変わらない役割が与えられ、自分の担当をこなすもの。
そのため、係の種類も活動内容も、毎年ほぼ同じでした。
子供達から聞いた係活動は、必要な係を自分たちで考え、どういう風に活動するのがいいかを考えながらおこなうもの。
そのため、係の種類も活動内容も、個性豊か。
長男や長女のクラスには、「クイズ係(覚えられなかったですけど、名前はもっと個性的でした)」という、給食時間にクイズを出して盛り上げる係や、「マンガ係」という、自分たちで描いたマンガを学級文庫に並べて、クラスメイトに楽しんでもらうための係など、私が子どもの頃にはなかったものがいっぱい。
昔からある黒板係にしても「黒光りが誇り(ブラック・プライド)」なんていうカッコイイ(?!)ネーミングになっていたりして、面白い。
でも、黒板係として黒板を消すより、ブラック・プライドの一員として黒板を消す方が、キレイに消すでしょうし、作業も楽しくなると思いませんか?
仕事は「与えられるもの」と感じるよりは、必要な仕事を「自分たちで見つけて実行する」とする方が、責任感や楽しみが持てそうでいいなと感じました。
きっと、私達大人の仕事も、同じですよね。
お子さんの通う小学校には、どんな係活動がありますか??
ぜひ、一度聞いてみてください~。

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