「ひらがな読めた!」の次にあった4歳息子のつまづきポイントが意外だった。

息子のひらがな学習は、3歳の時にお風呂に貼るひらがなシートから始めました。

絵から文字へ

ひらがなシートを指して「ね」「え」と答えられるようになった息子。
でも、実はシートに描いてある絵を見て、その頭文字をこたえているということがずいぶん後になって分かったのです。

この事実は、年中になり、学研プレイルームでひらがな学習を始めた時に発覚しました。
文字だけを見せて、「この字はなんだったかな?」と聞いた時のことです。
ひらがなをすべて覚えてしまっていると思い込んでいた私は、復習のつもりで聞いたかんたんな(はずだった)質問に
「えーと、わかんない。」
「これはわかるよ、『か』。」と、『え』を指して言ったその横に、エビの絵が描かれていたのを見て
アッ、そうかぁ!!!と思いました。(息子はエビとカニをよく間違えていました)
ひらがなを文字として認識していなかった...。

それからは、ひらがなを文字として認識するように文字だけを見せたり、
このように、文字と絵が裏表別々にかかれているひらがなカードで学習しました。

できたらほめる。とにかくもう、「トラ、君は天才だ!」くらいのオーバーリアクションでほめて
やる気をどんどん上げました。
そのかいあってか(?)、時々間違えたり忘れてしまう文字はあるものの、
まずひらがなを文字として認識できていること、そしてほとんどの字を一通りは覚えることができました。

保育園からもらってくるお便り、テレビの字幕、いろいろなところに出てくるひらがなを見つけると
「お。」「の。『あ』にちょっと似てるよね。」など、興味がでてきたようです。
ここでも読めたらとにかくほめています(笑)。



ひらがなが読めたから、次のステップに...あれ?

ひらがなを一字ずつ読むのに慣れたころ、もっと楽しくなるようにという軽い気持ちでひらがなカードを並べて「ことば」を作ってみました。
きっと楽しくなるだろうな、とワクワクしながら、息子の大好きな言葉を選びました。
『う』『る』『と』『ら』『ま』『ん』

これ読んでみて。なんて書いてある?
息子は一つずつ大きな声で間違いなく読めました。
『う』『る』『と』『ら』『ま』『ん!』

そうだね!なんて書いてあった?
...すると息子の反応は、私が想像していたのと違いました。
「どれ?『う』?」
「うさぎさんの『う』だよ。」

あれ?もう一回読んでみて。こんどは、続けてもう少し早く読める?
『う』『る』『と』『ら』『ま』『ん!』
読めている。さっきより少し早く、続けるように読めている。
そうだよね、正解!なんて書いてあった?
「ランドセルの『ら』?」

あれれ?
少し長すぎたかな?もっと身近な言葉にしたらどうかな?息子の名前に並べ替えて聞いてみました。
『と』『ら』
同じ質問を3度ほどすると、息子はちゃんと読めているのにあれ?という表情の私に不安になるのか、
何度も同じことばかりやらされることに飽きてきたのか
「『と』だよ!これは『ら』って言ったでしょ!」
と、べそをかきそうな表情になってきてしまいました。

「文字が読める」と「ことばがわかる」は同じではなかった

正直、意外でした。
毎日のように発し、耳にしてもいることばでも、それが文字になると、どうやらピンとこないようなのです。
じゃぁママが言うのを聞いていていてね、と言って、
「『と』『ら』。と~ら。トラ!」
カードを指してゆっくり、そして少しずつ普通に呼びかけるように読んでいって最後に息子を指して名前を読んでみると、息子の表情がパッと明るくなりました。
「あっ!トラ!」
まさに今、目の前で息子の頭の中で自分の名前と文字がリンクした瞬間を目撃して私も嬉しくなりました。

それまで息子は何か書いてあるのを見つけると
「ママこれさ、なにかモンジ(文字)が書いてあるんだよね~。」
「『ここには、は~い~り~ま~せん!』って書いてある。」(←雰囲気で適当に言う)
などと言っていたのですが、その"なにか"が自分で読めることに気づき、嬉しそうな、得意そうな顔をしていました。



成長過程をほめて、楽しみたい

今回、絵から文字、文字からことばへステップアップしていくことがわかりました。
自分がどうやって字やことばを覚えたのか忘れてしまっている今、息子に対して「これができたから次はこれができるのが流れのはず」と考えてしまいがちです。
それ故に「え?ここで壁にぶつかるの?」と驚くこともありますが、
息子の反応を見ながら、どこでなぜつまずいているのかとか、どう考えてこの答えになったのかなどを
謎解きのようなゲーム感覚で私も楽しんでいます。

以前は、息子の反応が私の想定外だと「理解力がつくのが遅いのかな?」とか「もう勉強への苦手意識がついてしまったのかな?」と、不安の方が楽しむことよりも先に来てしまっていました。
でもひらがなを「文字」として認識していないことがわかって、それが解決できたことが私の意識を変えたように思います。

息子が順番にステップを確実に踏みながら文字やことばの学習をしているように、
私も子育てから学び、経験が少し自信になって余裕ができて...ほんの少しずつだけれど成長しているのではないかなと思います。
いや、しないとね!

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