前回の話
「かわいそうな子に手を差し伸べる」と言って、娘ユリちゃんよりもユリちゃんのお友達ムギちゃんばかり構っていた夫シンジさん。シングルマザーのムギちゃんママがシンジさんを頼って連絡してきているのだと思っていた妻サクラさんでしたが、ムギちゃんママと直接話し、チャット履歴を見せてもらうと、実際には迷惑がって断っているムギちゃんママにシンジさんの方がしつこく「ムギちゃんと約束した」「困っているなら頼って」声をかけていて、さらにそれらはサクラさんの指示だと伝えていたのでした。
娘より他人の子を優先する夫[15-1]善意の押し売り
夫がムギちゃんママに送っていたメッセージの内容を見た私は「まさかこんな失礼なことを送っていたなんて・・・」と愕然としました。「私にはムギちゃんと約束したから、と。」そう言う私の様子を見て、「ご存じなかったのですか」とムギちゃんママも驚いたようでした。
「こんな善意の押し売り・・・失礼なことをして申し訳ありませんでした。」私はあらためてムギちゃんママに頭を下げました。
ムギちゃんママは「私もいけなかったんです。もっときっぱり断らなければいけないのを、ムギが喜んでいる姿を見て甘えてしまったところもあったので。申し訳ありませんでした。」私たちは、お互いに謝罪して顔を見合わせました。
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※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
2歳boy新米ママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。