前回の話
息子のユウタさんが転勤で実家を出てからとても寂しい思いをしているお母さんは、毎日ユウタさんが知らせてくれる1日の予定を見て、ユウタさんに時間がありそうなタイミングで電話をかけて話をするのを日課にし、心のよりどころにしていました。そんなある日いつものように電話で話していたユウタさんから付き合っている人がいると報告を受け、お母さんは自分がとても寂しい思いをしているのにユウタさんと楽しい時間を一緒に過ごしている彼女(現在の妻であるカナコさん)を疎ましく思ったのでした。
義母優先夫[12-1]私が優先。
ユウタに電話をかけると、いつものようにすぐ出てくれました。「ごめんなさい。デート中だった?」と聞くと、「全然大丈夫。どうしたの?」と、いつも通りの息子。「声が聞きたくなって。」と寂しい気持ちを伝えました。
いつものように電話でゆっくり話してから電話を切って、私は確信しました。
「ユウタは彼女さんより私を優先してくれるのね。」ふふふ、と自然に笑みがこぼれました。もちろんデート中だということは知っていました。ただ、ユウタが私の電話に出てくれるのかを確かめたかったのです。
相手の方にも、ユウタは私を優先するって思ってもらわないと。
そう思った私は、この日からユウタが彼女と2人でいる時間を見計らって電話しました。それはユウタが彼女と結婚してからも変えませんでした。
寂しい気持ちはわかりますが、彼女の立場だと電話がかかってくるたびに放っておかれてはつまらなくなってしまいますね。
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※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
2歳boy新米ママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。