家を出るため新しい家を探すとご主人が言ったのですが、探す気配が全くなく、美月さんがたずねると「ワガママじゃない?俺の親と仲良くしようって思わんの?」と言われ、最終的に義実家に行ってしまったご主人、その後お義母さんから連絡が来るようになったかと思うと、荷物を取りに来たのもお義母さんで・・何もしようとしないご主人にイライラする美月さんでした・・。
嘘から始まる敷地内同居[9]お義兄さんに呼び出された。話ってなに?
タクヤがお義母さんの家に行き、
お義母さんが荷物を持って行ってから1週間・・そして2週間・・
タクヤは、家には一度も足を踏み入れていないようでした。
私は日に日に
「私って・・なんだろ・・。どうしてここにいるんだろ・・」
と考えるようになっていました・・。
そして、ある日の仕事帰りのこと、
「はー・・疲れた」
「美月ちゃん」
家の前で声を掛けられ、誰かと思ったら
「あっ、お義兄さん、こんばんは~。今日は夜勤ですか?」
「そうなんだよ~・・あっ」
突然、何かを思い出したように
「美月ちゃん、明日の仕事終わり空いてる?」
そう聞かれ
「はい。空いてます。」
と答えたところ、
「母さんが持ってた合鍵返すよ。あと・・」
「美月ちゃんに話しておきたいことがあって・・」
「駅前のカフェで待ち合わせどうかな?」
突然のことに驚きましたが
「はい、大丈夫です」
と伝え
「じゃあ、詳しくは明日話すね」
そう約束しました。
そして翌日
「お義兄さん、すみません!お待たせしました」
そう言うと
「全然、呼び出しちゃってごめん・・今日久しぶりの休みで・・」
「ちゃんと話すなら今日かなって・・」
お義兄さんは少しあらたまって
「はい、これ・・母さんが持ってた合鍵。あと一応タクヤが持ってた鍵も持ってきた。」
「ずっと机に置きっぱなしになってたから・・」
そう言って2本の鍵を渡すと
「美月ちゃん、母さんが本当ごめん・・あと、タクヤもだらしなくって申し訳ない・・」
と謝るお義兄さんに
「そんな!お義兄さんが謝ることじゃないです・・」
と答えたのですが・・
その後・・私は初めて義母と夫の立てた計画を聞くのでした・・
[10]に続きます。
「嘘から始まる敷地内同居」は毎日更新します。お楽しみに!
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※ストーリーは体験者の話を元に作成編集したものであり、登場人物や団体名は仮名です。
※実在の人物や団体等とは関係ありません。
[脚本・編集]ママ広場編集部 [作画]dechi