勉強が得意な子と苦手意識を感じる子の違いはなに?子どもが勉強が苦手な時に効果的な声のかけ方はある?

子どもが勉強を好きになったり苦手だと思ったりすることに、なにがきっかけはあるの?なにに気を付ければいい?
今回は一般社団法人芙和せら心理研究所 所長、芙和せらさんにお伺いしました。

勉強が得意な子と苦手意識を感じる子の違いはなに?

幼児期に学ぶこと、発見すること、知ることが楽しいと味わった子どもは、「勉強=楽しい」「勉強=好き」「勉強=得意」になる可能性が高いです。
苦手意識のある子どもは逆に「勉強=苦しい」「勉強=嫌い」「勉強=苦手」のサイクルができている可能性があります。

遺伝?環境?親はなにをしてあげるといい?

一卵性双生児の研究で有名な慶応大学文学部教授(教育学)の安藤寿康氏の研究により、IQは66%が遺伝の影響を受けることが報告されています。
ただし、環境を整えることにより子どもがもつ能力を最大限に引き出すことは可能です。
・より集中力を保てるような静かな環境を整える。
・子どもの個性にあった勉強法を取り入れる。
・勉強を楽しむための工夫をする。
 例)問題を1問解いたらノートにかわいいシールを貼る。
・苦手なことを克服させるよりも、得意なことをやらせることでモチベーションがアップする。

効果的な声のかけ方はある?

おすすめの声かけ
・小さなことでも、できたことを褒める。「すごい!」「頑張ったね」など。
・達成感を一緒に味わう「ママも嬉しい!」「ハイタッチをする」など
・あと一歩の時に、励ましの言葉をかける。「もう少しで書けそう」「あと一歩だよ」
・できないまま終わらせないようにヒントを出してゲーム感覚にする。
・プロセスを認める。「惜しい。正解できなかったけれど、この数字あっているよ」など

やってはいけないこと

・否定をする。「こんな簡単なこともできないの?」「ダメだね」など
・できないことを叱る。「何度教えても間違える」「算数を勉強しないからこうなる」など
・勉強を強制する。「1日〇時間、勉強しなさい」「これができるまで遊ばせない」など
・他の子と比較する。「〇〇ちゃんはあんなにできるのに」「お兄ちゃんに比べてうまくできないわね」など
      
伸びやかに子ども自身の可能性を最大限に広げていくことが大切です。

自分の子どもに気になることがあるときは、専門家に相談しましょう。
たとえば地域の児童発達支援センターや小児精神科医、小児科医など。
困ったときには保育士、幼稚園教諭、小学校教諭に相談してみましょう。
環境を整えたり、対応次第で勉強を好きになったり、楽しんだりすることができます。他の子と比べるのではなく、その子の成長を肯定することで劣等感を抱えずに、自分らしさを肯定できるようになります。

執筆者

芙和せら
一般社団法人 芙和せら心理研究所 所長
公認心理師、芸術療法士、子ども花育インストラクター

経歴
現在、生花による子どもたちの心育てに力を注いでいます。
優しさ、粘り強さ、コミュニケーション能力などは、12歳までに土台ができあがります。幸せの脳を育てて、どんな時代変化にも適応できる力を育ててあげるのが保護者様の役割です。

キッズベリー花育ラボHP
https://hanaiku-labo.com/

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