子どもが約束やルールをつくっても破ってしまうときは、どうしたらいい?SNSでも大人気のドラゴン先生に伺いました!

子どもが約束ごとやゲームのルールをつくっても破ってしまうときは、どうしたらいい?
ゲームの時間を決めたのに、子どもが約束を守ってくれない!約束の時間をすぎても戻ってこない!そんな時はどうしたらいいの?
そんな悩みについて、教師として勤務した経験もある、株式会社ドラゴン教育革命代表 坂田聖一郎さんにお伺いしました。

子どもが楽しそうに遊んでいる様子は、見ていてほほえましいものです。
しかし、遊びに夢中で約束を破ってしまうことも。そんな時、どのように対応すればよいのでしょうか。
小学生のお子さんを持つ皆さんに、約束を守る意識を育てる方法と約束のつくり方をお伝えします。

約束を守れない2つの理由

子どもが約束を守れない理由は2つあります。

(1)約束の内容を忘れる
(2)約束があいまいで守る意識が低い

新しい約束は定着するまで時間がかかります。
特に子どもは夢中になると他のことを忘れがちなので、何度も約束事を確認する必要があるのです。
また、守れたかどうかがはっきりしない約束も約束を守れない原因となるので注意しましょう。

自分から守るようになる約束のつくり方

子どもに約束を守らせるためには、約束をつくる段階で工夫が必要です。
約束を考える際は、次の3つのことに気をつけましょう。

[1]約束は親子で一緒につくる
[2]約束は最大5つまで
[3]具体的な約束にする

この3つを意識してつくれば、お互いにストレスなく約束を守れるようになります。

[1]約束は親子で一緒につくる

約束をつくるときは親が一方的に決めるのではなく、子どもと一緒につくりましょう。
ただし、親は質問し、主に約束を考えるのは子どもです。
子どもが自分で約束を考えることで守ろうとする意識が高まります。

[2]約束は最大5つまで

約束は多くても5つに絞ることが望ましいです。
たくさんの約束をつくっても、すぐには定着せず忘れることも多々あります。
約束をつくればつくるほど覚えきれませんし、叱る場面も増えてしまうので約束の数は少ない方がおすすめです。

[3]具体的な約束にする

約束は守れたかどうかがはっきりと判別できるように、具体的にするのも効果的です。
例えば、「ゲームは1時間」という約束をつくったら、1分でも過ぎれば守れていないとみなします。
あいまいな約束は子どもが言い訳をする隙をつくってしまうからです。
ゲームを1時間と決めたらタイマーをセットするなど、1時間きっちり終わるように約束することが大切です。

約束を破ってしまう子どもへの対応は?

どんなお子さんでも、約束をつくってすぐは守れないことも多々あります。
しかし、諦めてしまっては成長しないのも事実。
そこで、約束を破ってしまう子どもへの対応方法を2つご紹介しましょう。

[1]約束を思い出す環境をつくる
[2]約束を破ったら改善方法を一緒に考える

基本的にはこの2つの対応で改善します。

[1]約束を思い出す環境をつくる

新しくできた約束は忘れるものなので、紙に書いて何度も確認するなど親子で思い出す環境をつくることが大切です。
繰り返すことで少しずつ子どもも意識できるようになり、約束を守れるようになります。
約束をつくったからといって、すぐに守れるようになるわけではないので長期的な視点で取り組みましょう。

[2]約束を破ったら改善方法を一緒に考える

約束を破ったらすぐに子どもと話し合いましょう。
例えば、約束のゲーム時間を超過した場合、「まあ、いいか」で流してしまうとだんだんゲーム時間は長くなります。
時間が過ぎたらすぐに守れなかった理由を聞いて、どうしたら守れるようになるか一緒に改善案を考えましょう。
約束づくりはこの繰り返しなのです。
今回ご紹介した方法をぜひ約束づくりに試してみてください。教育はできるようになるまで繰り返し伝えることが重要です。
根気強く約束を守る大切さを伝え続ければお子さんの成長するきっかけになりますよ。




執筆者

坂田聖一郎
株式会社ドラゴン教育革命代表

経歴
愛知教育大学教育学部卒業後、東京NSC9期に入学。
同期だった現在「しずる」村上純とコンビを結成するも解散。
愛知教育大学大学院に入学。
大学院生の傍ら、定時制高校で非常勤講師として国語を教える。
卒業後、愛知県豊田市の正規教員として小中学校に勤務。
2020年7月には「株式会社ドラゴン教育革命」代表取締役に就任。
2022年「ままためコーチング塾」をスタート。

ドラゴン先生プロフィール
https://dragonteacher.com/profile/

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