<息子のためだった>誰よりも息子をわかっていると思っていた。でも無理をさせていたのは母親の私。|神童と呼ばれた我が子[7]ママ広場マンガ

前回のお話

ハヤトから見せてもらっていないテストの答案用紙があることに気付き、ハヤトが習い事へ行っている間に部屋へ入り探してみると・・・。なんと、引き出しからクシャクシャになった30点や55点などの答案用紙が出てきたのです。驚きとショックを隠せず、帰宅したハヤトを問い詰めました。「調子が悪かった」とうつむくハヤトに、私は我を忘れて怒りをぶつけてしまったのです。そしてそれは起こりました。

[7]神童と呼ばれた我が子|ママ広場オリジナルマンガ






ハヤトの机の引き出しに隠されていたテストの答案用紙、その点数は30点、55点と今まで見たこともない点数で、あまりに信じられず怒りをぶつけてしまった私・・。
すると、その日小学校から電話がありました。

私「・・・え!?カンニング!?ハヤトが・・ですか?」

ハヤトがカンニングをしていたという、担任の先生からのまさかの報告に、一瞬何を言っているのかわかりませんでした・・。
慌ててハヤトに確認すると・・

私「先生から聞いたわ。本当に・・やったの・・?」
息子「・・・」

私「どうして・・・どうして?あなたみたいにできる子が・・」
息子「・・・うるさい。」

・・え?うるさい?ハヤトがそう言ったの?私は自分の耳を疑いました。

息子「うるさい!うるさい!うるさい!!」
私「ハ、ハヤト・・」

突然机を思いきり叩きながらハヤトが言いました。

息子「お母さんは、自分が褒められたいから僕を頑張らせたいだけでしょ!!」
私「・・・」

息子「ぼ、僕は・・天才なんかじゃない!!」
私「あ・・・待ちなさ・・」

バタンッ、と大きな音を立てながら部屋を飛び出して行ったハヤト、その後ろ姿を見ながら私はショックを隠し切れませんでした。
「あんな言葉を言い放つなんて・・。あんなに優しい子が・・」

私はハヤトの為にと精一杯頑張っているつもりでした。
でも・・あの子にとってはそうではなかった・・。

その日の夜、夫にそのことを伝えると
夫「・・・。ぼくはハヤトが悩んでいたことを知っていたよ・・。」
私「え・・うそ・・」

誰よりもハヤトのことを考えて、誰よりもハヤトの為になることを考えていた私は、誰よりもハヤトのことをわかっていると思っていました。
でも、ハヤトが悩みを打ち明けていたのは私ではありませんでした。

ハヤトが本当に頼っていたのは・・私ではなく夫・・?
それじゃあ・・私が今までやってきたことは・・一体・・何だったの・・?

[8]へ続きます。

ママ広場オリジナルマンガ「神童と呼ばれた我が子」は毎日更新します。
明日の公開もお楽しみに!
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※ストーリーは体験者の話を元に作成編集したものであり、登場人物や団体名は仮名です。
※実在の人物や団体等とは関係ありません。

[脚本]ママ広場編集部 [編集・作画]マキノ
作画:マキノ
元気姉弟を自宅保育中の主婦。

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