現役東大生が答える「なぜ子どもは本が苦手になる?」〜読み聞かせのその先は〜

初めまして、子どもたちに豊かな読書体験を届けるYondemyです。

これから、読書に関するブログを掲載していこうと思います!

子どもが本に親しむための最初の一歩として、絵本の読み聞かせは重要です
親子のコミュニケーションのひとつでもあり、多くのお母さんお父さんが、忙しい中でも時間を見つけて取り組んでいますね。
日本でも、園児がいる家庭の9割で読み聞かせがおこなわれています。

この記事でお話しするのは読み聞かせについてではありません。

その先についてお話ししたいと思います。



実は本が嫌いな子どもなんていない!?

本を読むことが苦手で、読書がなかなか好きになれない子どもっていますよね。

でも実は、そもそも子どもはみんな本が好きなんです。
本が嫌いな子どもはいないんです。
保育園や幼稚園の読み聞かせ会の風景を思い出してください。

おしゃべり、積み木、お絵かき。子どもたちはそれぞれが思い思いのことをしています。

でも先生が絵本の読み聞かせを始めると、面白いように子どもたちは絵本に吸い寄せられていきます。

その時していた遊びは投げ出して先生のもとへ駆け寄る子もいれば、気がないような顔をして聞き耳を立てている子もいます。

子どもはみんな「おはなし」が大好きなんです。

いつ子どもは本が苦手になるのか。

「本が嫌いな子どもはいない? うちの子どもは本が嫌いなんだけど。」

こんなことを思った人もいるかもしれません。

でもそれは少し違います

本は、おはなしは、好きなんです。でもちょっと苦手なだけです。

本を「読む」ことが苦手なだけです。

「本は嫌い」とはいっても、テレビのドラマやアニメなどの「ストーリー」は好き。そんな子どもはかなり多いです。

ではいつ子どもは本が苦手になるのでしょうか。

多くの子どもが絵本は好きです。でも例えば文庫本や小説が好きな子どもはグッと減ります。

鍵になるのは絵本と文庫の間
つまり、読み聞かせのその先です。
読み聞かせとその先の子どもの読書体験には大きく二つの違いがあります。

ハードル①「うちの子はなかなか自力読みをしてくれなくて……」

これは、読書に関する講演会をした際に親御さんからあがった悩みです。

読み聞かせは喜んで聞くのに、決して自発的に自力で絵本を読もうとしない

多くの親御さんが直面する悩みでしょう。

「読んでもらうのを聞くだけ」という受動的な読書体験から、
「自分で文字を読んで理解する」という主体的な読書体験へ。

教室の中、家の中で読み聞かせをしてくれている声に耳をかたむけるという体験から、
自ら本棚まで行き、本を手に取り目で文字を追うという体験まで。

これが一つ目の「読み聞かせとその先の子どもの読書体験の違い」です。

ハードル②「子どもがちゃんと理解して本を読んでいるのか不安……」

これも実際にある親御さんが悩んでいたことです。

この悩みからわかる二つ目の「読み聞かせとその先の子どもの読書体験の違い」。

それは、「お母さんお父さんと一緒」という共有される読書体験から「自分一人で」という孤独な読書体験への変化です。
読み聞かせは親御さんと一緒に絵本を楽しみます。親御さんも子どもの表情などを見て、難しそうなら二回三回と繰り返し読み聞かせてあげるなどの工夫をします。
でも自力で読むとなると、子どもが難しかったと感じた時にも自分でなんとかしなくてはいけなくなります。

冒頭で、読み聞かせは親子のコミュニケーションのひとつであると書きました。

でもその先の読書は社会的に親子のコミュニケーションとして捉えられていません

だから、「子どもがちゃんと理解して本を読んでいるのか不安……」という悩みが出るのです。

子どもが読んだ本について親子でコミュニケーションが取れると、子どもが難しいと感じた時はわかりますし、適切なフォローも入れることができます。



読み聞かせの次に必要なフォローとは

二つのハードルを超えるために有効とされるフォローをいくつか紹介します。

一つ目のハードルを支えるフォローとしては、

「絵本を一冊読んであげたら、お返しに、子どもに一冊読み聞かせをしてもらう。」

「一度読み聞かせをしてもらった絵本のあらすじを説明してもらう。」などがあります。

どちらも子どもの受動的な姿勢を主体的な姿勢へと変えるためのサポートです。

二つ目のハードルを支えるフォローとしては、

「親も同じ本を読んでおいて、その本の感想を子どもと共有する。」

「子どもに読んだ本をおすすめしてもらう。」などがあります。

どちらも子どもを孤独にしないためのサポートです。

「本が好き」を大事に

そもそも子どもはみんな本が好きなんです

でも年齢が上がるにつれて、読む本のレベルが上がるにつれて、どこかで挫折してしまうことがあるのです。

読み聞かせが本の世界への入り口だとしたら、せめて自転車に乗って本の世界を自由に走り回れるようになるまでは、サポートしてあげた方がいいのではないでしょうか。
忙しい日々の中、子どもからの読み聞かせや、子どもと同じ本を読むというのは、時間的に難しいと思うこともあるかもしれません。

しかし、いきなり補助輪なしで自転車に乗るのは無理ですよね。

最初は補助輪をつけてあげる気持ちで
子どもたちの「本が好き」という気持ちを大事に育んでいきましょう。
子どもと同じ本について向き合い語りあえる。それはとても素敵なコミュニケーションの時間だと思いませんか?

Yondemyは子どもたちの補助輪になりたいと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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