私は、発達障害児支援士で、小学生の子ども3人(内、自閉症児2人)を育てています。
もうすぐ入学、進級を控え、お子さんもママもドキドキの時期を迎えますね。
このようなお悩みをお持ちのママへ
- 初めてする遊びなどの活動をしたがらない
- 初めて行く場所が苦手
- 人見知りが激しい
ここでは、
- 初めてのことをイヤがる理由はなにか?
- 事前に親ができる準備はなにか?
の2つのことについてです。
なぜ初めてのことがイヤなのか?
この理由は4つ考えられます。
①失敗が怖い
園や学校などで、例えばドッジボールをすることになり、ドッジをやったことがないと、不安になりますね。
こんなときは、ドッジのコートに立つことよりも、まずはみんながやっているところを見学するところから始めてみると、どんな様子かがわかり、いつか参加できるかもしれませんね。
焦らずゆっくりと見守っていきたいです。
②注目を浴びたくない、自信がない
友達の前で発表をしなければいけない、みんなの注目を浴びることがあるなど、とても緊張することがありますね。
そんなときは、家で「こっそり練習作戦」を実行してみてはいかがでしょうか。
「できない」と思っているからイヤだと思うことがあり、「みんなより自分は」ではなく「昨日の自分より今日の自分が」に変換して、意識をかえてみると、何か変わるかもしれませんね。
③新しい場所が苦手
うちの双子自閉症児はこのことがかなり苦手で、3歳の頃は初めて行く室内(児童館や、子育て支援センターなど)に一歩も入れませんでした。
そこで、今もやっていることですが、事前に下見に行って、「〇曜日にここに来るよ」と伝えて見ておく方法があります。
大人でも、仕事などで知らないところに行くときに、携帯でストリートビューを使い、道を把握しておくことがあるかと思います。
④不安傾向が強い
初めての活動は見通し(先が見えること)が立たず不安になることがありますね。
例えば、「入学式って何?どんなことをするの?」と不安なお子さんに、
今はYouTubeなどで式の様子や、どんな服を着るのか、だいたいの流れもわかりますし、体育館という大きな部屋の雰囲気が想像できるかなと思います。
うちの双子は、入学式前日に学校に行き、実際に自分たちが座る椅子に座らせてもらい、当日は、自分の席に座ることができました。
事前準備でできることは?
お子さんの不安や心配を少しでも減らすための準備です。
- ・子どもに心の準備の時間を与える
- ・自分で順番を決めさせる、見通しをもたせる
- ・決定権をもたせる
例えば、クラスの友達の前で自己紹介をする日があり、その前日に、
- 自己紹介で言うことを自分やママが紙に書いてみる
- 連絡帳に紙を見ながら言うことをママが事前に先生に知らせておく
などの準備をすれば、安心してその日を迎えられるかなと思います。
まとめ
新しい環境になると、担任の先生、クラスのお友達が変わり、もう毎日が緊張の日々ですよね。
少しでも安心して過ごせるように、初めてのことへの苦手の理由を知り、事前準備をしておくことが大事かなと思います!