言えなかった想い。あの時、本当のことが言えたなら ~言語化の力を育もう その1~

ごきげんよう!mamanです。

最近、なぜか昔のことを思い出すことが多いです。
歳でしょうか(笑)。

この間も、ご飯を作りながら、濡れた手で髪の毛を触ってしまったことから、思い出したことがありました。



言えなかった想い

みなさんは、幼い頃、自分の気持ちを上手く言語化できなかった経験がありますか?
私はあります。

保育園に通っていた頃、自分の気持ちや状況を上手く説明できなくて、とてももどかしく、悔しかったことがあるのです。




先生の誤解

ある日、私が園の水飲み場で手を洗い、ハンカチで手を拭こうとしていた時のことです。
いたずらっ子の男の子が走ってきて、私の髪の毛に何かいたずらをしたのです。
(何をされたかは、あまりよく覚えていません。)

私は、

「やめて!」

と言って、咄嗟に髪の毛を直しました。
その時、私の手がまだ濡れていたので、髪の毛が濡れてしまったんですよね。

そしたら、私の

「やめて!」

という声を聞いた先生が水飲み場にやってきて、私の濡れた髪の毛と、いたずら常習犯の男の子の姿を発見しました。

そして、

「いたずらっ子君(仮にA君とします)が、mamanちゃんの頭に水をかけた。」

と勘違いしてしまったのです。

先生は、

「A君、どうして、お友達の頭に水をかけるの!?そういうことをしたらダメでしょ!」

と、彼を厳しく問い詰めました。

A君は、

「ぼく、水はかけてない!」

と言ったのですが、先生には伝わらず・・・。

私も

「せんせい、ちがうよ。」

とは言ったものの、状況を上手く説明できませんでした。

「A君は確かに私の髪にいたずらしたけれど、私の髪の毛が濡れているのは、私が濡れた手で髪の毛を直したからで、A君のせいではありません。」

という言語化ができなかったんですよね。

幼児でしたから、無理もないですね。



A君の誤解

A君はA君で(今思えば、そもそもの自分のいたずらを棚に上げているのですが)、私が先生に

「A君が私の頭に水をかけた。」

と言ったから自分がそのように怒られたと誤解したらしく、あとで私に

「おまえ、嘘つきだな」

と言いました。

この誤解に対しても、私は

「ちがうよ、うそなんかついてないもん!」

としか言うことができませんでした。

「先生が、あなたが私の頭に水をかけたと誤解したから、私は違うと説明しようとしたんだよ。でも、上手に説明できなかったんだよ。」

という言語化が、できなかったのです。



あの時、本当のことが言えたなら

その場の状況は正しく理解していたにもかかわらず、上手く言語化できなかったために、先生にもA君にも誤解されたままになってしまいました。
なんて気の毒なmamanちゃんでしょうか(苦笑)。

この時のもどかしさ、悔しさは強烈だったようで、40年経った今でも、はっきりと覚えているんですよね。
こういう、
「あの時、本当のことが言えていたらなぁ・・・。」
と思うようなことって、言語化する力がまだ充分でない子ども時代には、たくさんあるような気がします。

次回も、このことについて、もう少し続けてみたいと思います。

maman
地方在住のアラフォーママン。 夫と、ティ―ンエイジャーの息子・娘と暮らし、教育関係の仕事をしながら、母親としての日常や思いを綴っています。

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