もう1年生ではなくまだ1年生。必要な時は親がサポートする大切さを改めて感じた出来事

我が家の娘、4月にめでたく小学校に入学しました。幼稚園の頃からずっと心待ちにしていた小学校。毎日ウキウキと楽しそうに学校に通っています。

それでも、問題が無いわけではありません。細かい問題は尽きないのですが、中でも私たち親子が地味に毎日苦しめられているもの…それは宿題の絵日記です。

娘は公文をやっていて、わりと早い時期から字を書いています。お絵描きなんて大好きで、毎日いろんなお絵描きをしています。なので私からしてみたら「絵日記なんて楽勝!」と思い込んでいました。

が、しかし。

実際、宿題の時間になるといつもつまずいてしまうのが絵日記だったんです。

なんで?

絵日記はその日一番楽しかった事について書く事になっています。学校帰りにいつもその日の出来事をあれこれ楽しそうに報告してくれる娘。それなのに絵日記をなかなか書こうとしません。理由を聞くと、「楽しい事が一つもなかった。」と。

え?なんで?

「さっき色々教えてくれたじゃん?それを書いたらいいんじゃないの?」と。
「ジャングルジムの話は?」と聞けば、「その事は書きたくない。」
「初めてパン注文してウキウキした話は?」と聞けば、「それもダメ。」

なんでなんだろう??

どうして書きたくないのか理由を聞くと、「うまく描けない気がする」とか「恥ずかしい」との事。いまいちよくわからないのですが、とにかくそんな感じで嫌がるんです。

放っておくわけにもいかず、「絵日記やらなくていいの?」と声をかければ、「やだ!やりたくない!」とキレる日も。




慣れない新生活のせいか、絵日記などの宿題以外にも娘がストレスを感じているようだったので、スクールカウンセリングを受ける事にしました。

そこでカウンセラーに絵日記の事も相談してみました。カウンセラーいわく、子供の心は大人が思う以上に複雑で、字が書けて絵が好きだから絵日記も好きとは限らない、との事で。書きたい事、書きたくない事、書きたいけど上手く絵が描けそうにないとか、何を書いたらいいのかわからない、などなど、色々な理由から頭の中がぐちゃぐちゃになってしまっていたりする事もあるそうなのです。

そんな時には大人が頭の中を整理する手伝いをしてあげると良い、との事でした。

「今日は学校でどんな事をしたの?」
「大好きな音楽の授業があったよね?小学校の音楽の授業ってどんな事するの?」など、まずはネタを引っ張り出すお手伝い。

書くネタが定まったところで、今度は掘り下げていくお手伝いをします。
「校歌の練習をしたんだ!」「どんな歌?歌ってみて!」「もう覚えちゃったの?すごいね!」「どの辺が好きなの?」「褒められたの?すごいね!どんな気持ちになった?」など、話が広がっていくかもしれないし、いかないかもしれませんが、引っ張り出した言葉を全部紙に書いてあげます。

そしてその紙に書かれた文字を指差しながら、「じゃ、この辺の事書いてみようか?」とか、「題はどうする?」「どんな絵にする?」など、頭の中を整理するお手伝いをしてあげるんです。

ここまでやらなくても自分から書き始める日もあれば、ここまでやらないと書き始めない日もありますが、「絵日記はやりたくない!」と言うことは無くなり、助かっています。




実はこれ、ブレインストーミングという方法で、ご存知の方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。私も学生の頃教わった記憶があります。大人になってからでも役立つテクニックなので、今のうちから導入しておいたらこの先いろんな場面で使えるし、素晴らしいアイデアをいただいたな、とカウンセラーの方には大感謝です。

ちなみに、先生やカウンセラーの方からのお話をまとめると、小学1年生はまだまだサポートが必要な時期との事。一度できたら次回からは一人でできる、というわけではないようです。新生活が始まって、慣れてきた頃とはいえ、学校でたくさん頑張って、疲れて帰ってくるわけです。だから「やりたくない」「できない」が飛び出す時もあって当然。

「やりたくない」の時は、時間を決めて休憩や遊びなど、宿題の前に一旦自由な時間を与えてあげると、ガス抜きになると言われ、我が家ではそうするようにしています。

「できない」の時は、一緒に隣に座って付き合ってあげるようにしています。「すごーい!」なんて言いながら見ているだけでも、わりとサクサクできちゃう時もあるし、ヒントを出してあげたり、教えてあげたりする時もありますが、それで良いそうです。

少し前までは、「もう一年生なんだから、なんでも一人でできるようにならなきゃダメだよ」って言っていました。でもそれは間違いだったようです、少なくともうちの娘に関しては。「もう一年生」なのではなく「まだ一年生」なんですね。だから、できる時もあれば、できない時もあって当然。できない時には手伝ってあげる事が大事なのだそうです。そうすると子供は安心して、また挑戦する事ができるのだそう。なるほど、と思いました。甘える癖がついて一人で何もできなくなるんじゃ?なんて思ったりもしましたが、よくよく考えてみれば小さい頃からそうだったなぁ、と。トイトレもお箸も、文字の読み書きも。できたりできなかったりを繰り返しながら、いつの間にかできるようになっていました。そういうもんなんですね。

毎日忙しくて、子供が宿題をやっている間、ずっと一緒に座って辛抱強く付き合っている時間と余裕を確保するのは簡単な事ではないのですが。一緒に頑張っている感は味わえます。(笑) 親子で手を取り合っていろんな壁を乗り越えていきたいと思います!

RIN
オーストラリア人の夫、6歳の愛娘、4歳の愛息子と私の4人家族。日本でバイリンガル子育てしてます。

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