我が家の長男は、リコーダーが大の苦手。
音楽発表会では、吹ける音のみ(左手でできるソ・ラ・シ・ド・レだけ)音を出し、後は吹くフリのみで乗り切っていました。
そんな彼も6年になり。
現在は反抗期の真っ最中。
親に反抗する機会が増えてきたことは実感していましたが、やはり先生にも反抗していたようで……
先日、夏休み前の個人面談があったのですが。
担任の先生曰く、長男は音楽の時間に何もせずほぼ棒立ちか座ったままとのこと。
普段の授業では、積極性が出て来て宿題忘れも減っているそうなので、その差に先生も困っているようでした。
原因は、二つ。
一つ目は、前述のとおりリコーダーが苦手なこと。
そして二つ目は、長男と音楽の先生の相性が悪いこと。
昨年の音楽発表会の練習の際に、失敗して大事なところで音が裏返ってしまったらしい長男。
音楽の先生に厳しく怒られ、ますますリコーダー&音楽の授業が嫌いに。
一時は歌も歌わず、本当に音楽室にいるだけという状態だったらしいので、リコーダー以外は参加するようになり、ちょっとはマシにはなったようなのですが。
やはりどうしてもリコーダーの練習には参加しないよう。
そうなると、ますます音楽の先生に怒られる→さらに音楽が嫌いになるという負のループ状態になっているらしい。
担任の先生も、音楽の授業をのぞいたりしてくださっているようですが、どうしてもリコーダーの練習には参加しようとしないとのこと。
面談では「家でもリコーダーの練習をさせてみます」と、とりあえず答えて帰宅しました。
帰宅後、長男に確認すると。
「アイツは、音間違えた時に『間違えるなら出て行け』って言ってくるし、贔屓ばっかりするから大嫌いだ、リコーダーも苦手だし」
との意見。
ひとまず、先生を「アイツ」呼ばわりしたことを注意しつつ、なお話しを聞くと、どうやら練習中にみんなの前で叱責されたことが彼の中ではかなり大きかったよう。
しょっちゅう叱られてばかりの長男なので、何がそんなに心に残っているのかはわかりませんが、がんばって練習していたのに出て行けと言われたことが許せないらしい。
「あのね、先生も完璧な人間じゃないし、相性が悪いことはあると思う」
「うん、友達も嫌いだって言ってるし」
「でも、先生が嫌いなことは、リコーダーの練習をしない理由にはならないでしょ」
「でもさ……」
「嫌いだっていうなら、その先生を見返すぐらいがんばってみたらいいじゃん」
「やだよ、リコーダーなんてオレ全然吹けないし。オレには無理だし」
「無理だって決めつけるほど練習したことないでしょ」
「オレできないよ」
「……リコーダーの練習をしない限り、ゲームの時間は来ないと思え」
「やります(即答)」
結局、長男にとってのアキレス腱である『ゲーム』を脅しに使うような形になってしまいましたが。
なんとか練習をさせることを約束。
学校にあるリコーダーを持ち帰らせると、絶対に次の音楽の時間に忘れそうなので、代替品を購入することにしました。
でも、さすがに学校で買ったのと同じものを買うのはもったいなぁと思って調べてみると。
なんとダイソーでもリコーダーが売っているという情報をゲット!
まさか、100円でリコーダーが買えるなんて??
レビューを見ていると、若干音に狂いがあるそうですが、指の動かし方の練習には問題ないそう。
ということでリコーダーをダイソーで購入。
少4の長女も欲しいとのことなので、2本購入。
2本買っても200円。
やっぱりダイソー、すごい!
鳴り物というカテゴリーなのか、なぜかピコピコハンマーの横にあったリコーダー。
今ではあまり見ない真っ白タイプで、よくみると継ぎ目が傾いたりしてましたが、100円なので文句は言いません!
早速家に帰って試しに自分で吹いてみると……
低いドの音がちょっとおかしい??
でも、全体的にはちゃんと演奏ができるレベルでした。
学校に持っていくのは無理でも、家で練習するには十分!
リコーダー好きの長女は、一人でいろいろな曲を吹いていました。
そして、問題は長男。
「本当にやらなきゃダメ?」
「ゲームしなくていいなら、いいよ」
「やります(本日二度目の即答)」
とはいうものの、手元には音楽の教科書もない。
それに、長男が音を出せるのは多分左手を使うものだけ。
いきなり両手を使わそうとしても、できなくて却って苦手意識が強くなりそうだし。
だからと言ってドから順に練習していくようなやり方だと、絶対に集中力が続かないだろうな。
ちょっと考えた結果、簡単な曲で練習させようという結論に。
「あの雲のように」という、私が昔小学校で練習した記憶のある曲でチャレンジしてみることにしました。
シーシドシドレーレー♪ ソーソラソラシーシラー♪
という感じの曲で、左手でできる音しか使わない曲なのです。
いざ、練習を始めると。
さすがに、左手だけでできるのんびりした曲。
5回ほど練習すると、たまに音が「ピヒョー」と裏返ったりもしますが、なんとか長男でも曲らしく吹くことができるように。
「すごい上手じゃん!!」
「できないなんて、嘘だったんだね」
「ちゃんと吹けてるよー」
ここぞとばかりにべた褒めする私。
なぜかドヤ顔の長男。
……たぶん、これ小3の子が初めてリコーダーを練習するときの曲に近いレベルだぞと思いつつも、褒め続けます。
そのあと3回ほど練習すると、暗譜して吹けるようになったので、本日の練習はここまで。
次は、右手を使うファ・ミまで練習しようと思います。
穴が二つあるレとドまで行くには、かなり時間がかかりそうですが……。
「リコーダー吹くのは無理」
という彼の思い込みから脱却させる一歩としては、まずまずでしょうか。
ダイソーで購入したリコーダー。
100円にも関わらず、しっかりリコーダーの練習ができました。
リコーダーの苦手なお子さんの練習に、めっちゃおすすめです!