1歳の男の子ジョセフくんとアフリカ系アメリカ人のご主人ボビさんと家族3人アメリカで生活しているチコさんから、コロナ禍のアメリカで初めての妊娠・出産を経験したお話[17]です。
毎日訪ねてくるカレンさんを対応するのも辛いし、外には怖くて出かけられない・・一体どこに行けばいいの!?と頭を悩ませるチコさん、どんどん心が疲弊してストレスがたまり、最終的には鬱っぽい症状まであらわれるように・・。さらに、ソレと同じくらい頭を悩ませていたのは「頻尿」でした。さっきも行ったのにまた!?と自分でも驚くほどだったのですが、ある日トイレに行った時、あまりに大量の出血に驚いて大声を上げたチコさん、3週間ぶりに仕事から戻ったボビさんも驚いて、チコさんの身体と赤ちゃんのことを心配し、急いで病院に駆け込むことにしたのでした。
初めての妊娠・出産レポート~コロナ禍 in USA~[17]
突然の大量出血に不安になり、仕事から戻ったボビさんと病院に駆け込んだチコさん、
「どうしよう・・赤ちゃん・・赤ちゃん」
診察後、泣きじゃくりながら待合室で先生を待っていると、ドクター・レイノルドがやって来ました。
「大丈夫!ちゃんと赤ちゃんお腹にいるよ!心音も問題なし!」
「よ、よかったああああああああ!!」
その言葉に救われたチコさんの目には、ドクター・レイノルドに後光が指しているように感じました。
でも・・
「しかし・・・不正出血が続くよ良くないね。何かあった?・・ストレスとか?」
「・・・」
ドクター・レイノルドにそう聞かれて言葉に詰まるチコさん、ボビさんは不安そうにチコさんをじっと見つめます。
「あ、あはは・・」
力なく笑ってごまかそうとするチコさんに、
「ま、いろいろあるよね。なるべく運動してストレス溜めないようにしてね」
「は、はい・・」
チコさんを問い詰めることなく、アドバイスしてくれたドクター・レイノルドに感謝しつつ病院を後にしました。
そして帰宅後、
「ちーぷぅ、何かあった?」
「なんもない。」
ボビさんに尋ねられて「なんもない」と答えたものの・・
海外生活でうまく対処できていない自分のことを恥ずかしいと感じていたチコさんは、「こんなこともうまくできない」と自分を責めてしまいました。
この時、ボビさんに相談できたらどれだけよかったか・・
この後、さらに
「自分なんて価値のない人間なんだ」「ボビさんがいないと何もできない」「人間関係すらうまく築けない」「なんてバカなんだろう」
とマイナス思考が加速してしまい・・
どうしてこうなるのか理由がわからないけれど、周りがみんな敵に見えて、自分を嘲笑っているような気がして苦しくなるのでした。
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チコ
アメリカ在住ひきこもりぼっち主婦です。
アフリカ系アメリカ人夫と息子との日常を綴っています。
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ひとまず赤ちゃんに何もなくて本当によかったです!ただ・・一人でやり遂げなければ!とがんばって無理をしてしまうチコさんの大変さや辛さ・・ボビさん、どうか気づいてください~!
[ママ広場編集部]