前回の話
ユミさんの分のお昼は用意されませんが、いつもの事。ご主人も「大丈夫、ユミに気をつかわなくていいから」と、義母を気遣います。ユミさんは独り、キッチンに立ったまま持参したおにぎりを食べるのでした。
嫁の私は透明人間[4]家族でお出かけ、嫁は買い物。
ダイ君は、用意されたおいなりさんを持ってまたキッチンへ戻ってきました。
「ママもあ~ん」
健気なダイ君はママと一緒に食べたいのです。
その様子を見て、義母はまたダイ君に声をかけました。
「あらあら、ダイちゃん優しいわね~。でも、ママはおにぎりがあるから大丈夫よー。
ねっ、ユミさん。」
その光景を見ているご主人はというと、
おいなりさんを美味しく食べるダイ君に
「ばーちゃんちに来ないと食べさせてもらえないからな~」
と何も考えていない様子です。
ユミさんが内心(お前が言うな・・・)とイライラしているのも気付くはずもありません。
食事が終ると、義母は嬉しそうにご主人とダイ君をお出かけに誘いました。
「おもちゃ屋さんいこっか。ダイちゃんの好きな車あるかな~。」
ご主人も乗り気です。
「おっと、よかったじゃん。好きなの買ってもらえるぞ~。」
ダイ君はまず「ママは行かないの~?」と、また心配そうに聞きましたが・・・
そのタイミングで、義母はいつものように言うのです。
「ユミさん、お買い物頼んでいい?」
ダイ君には
「帰りにママのケーキも買いましょう」と、なんとか納得させようとしながら・・・。
買物も毎度のことです。
自分の家族だけでお出かけがしたい義母は、いつもユミさんには買い物を頼んで自分たちだけで出かけるのです。
ケーキなんて、一度だって買ってもらったことなどありません。それも分かっているユミさん。
「・・・はい。」
と、答えるしかありません。
続きます
ママ広場オリジナルマンガ「嫁の私は透明人間」は毎日更新します。おたのしみに!
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※ストーリーは実話を元にした創作マンガです。
※登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
※この記事は過去に公開したものを再掲してしています。
脚本・編集:ママ広場編集部 作画:dechi