何歳から使っていい?子どもは興味津々だけど親は心配・・。カラーコンタクトの使用方法について教えていただきました。

子どもがおしゃれの延長で、カラーコンタクトに興味津々!でも、いつぐらいから使用OKを出す?注意すべきことは?そんな悩みに、医療法人くろき眼科院長、黒木明子先生にお答えいただきました。

寒い季節が過ぎ、ポカポカと春の日差しが降り注ぐようになる、春は出会いの季節。

カラーコンタクトレンズ(以下カラコン)を使って華やかにイメージチェンジして、新しい出会いを迎えるのも楽しみですね。
先日、カラコン処方希望で来られた中学生の男の子。
うつむき気味で地味な印象でしたので、こんな子がカラコン希望?と思っていました。が、いざカラコンを処方すると。顔をまっすぐ上げて、表情が晴れやかになりました。
自分に自信も持てる的なアイテムだなあとつくづく感じた日でした。
そんなカラコンですが、ひとつ使い方を間違えると失明にもつながる凶器になり得ます。
今回はカラコンを使う際の注意点をお伝えしたいと思います。

いつからカラコンを使っていいの?

私のクリニックでは、自分できちんと管理ができる中学生からを推奨しています。でも、今、コンタクトの使用年齢は低年齢化していますよね。
個人差はありますが、親子で管理を一緒にしていけるか話し合ってほしいと思います。

視力が悪い子でも、眼鏡と併用してカラコンを使ってもいいの?

カラコンは度の入っていないオシャレ用だけでなく、度の入っている近視(遠視)の矯正ができるものが主流です。
通常のコンタクトレンズと同様に、眼鏡と併用しても全く問題ありません。

子どもがこっそりカラコンを使っていた場合、気を付けたほうがいいことって?

〇きちんとしたカラコンを使いましょう
今、カラコンはネットや量販店で、子どもさんでも手軽に買えるようになりました。
通常カラコンは色素が出ないように、色素の部分を表裏からサンドイッチのように挟んであります。
でも、質の悪い物は、目に触れる部分に直に色素が露出しているため、重篤な炎症を引き起こすことがあります。また、酸素透過性が低く、知らないうちに目にダメージを与え続けて、トラブルを起こしやすいものもあります。
眼科処方の質が担保されたカラコンを使うように、ご家族でお話しされるといいですね。

〇使いかたを守りましょう
使い方は通常のコンタクトレンズと同じです。
装用時間を守り、外した後は洗浄など必要なケアを行いましょう。
違和感を覚えたら、すぐにコンタクトを外し、眼科を受診しましょう。

〇眼科で定期的に検診を受けましょう
眼の状態は大丈夫か?度数はあっているか?コンタクトの固定に問題はないか?
など眼科で定期的に検診を受けることが大切です。
お子さんが社会に出る前に、親御さんのもとでキチンとしたコンタクト習慣をつけていただき、カラコンライフを楽しんでもらえたらなと思います。

[執筆者]

黒木明子先生
医学博士 医療法人くろき眼科 院長
日本眼科学会専門医

宮崎県出身。長崎大学医学部卒業。長崎大学眼科入局後、同大学付属病院および関連病院勤務。
その後、ペンシルベニア大学留学を経て、2008年に医療法人くろき眼科を開業。患者の不安を少しでも和らげることができるように、最新の医療機器を用い、確実で誠実な診療と分かりやすい説明を心がけている。
また眼精疲労から来る肩こり、頭痛、不眠に悩む方へ力になりたいと、【メディカルサロンAki5】を開設。医療とは別のアプローチでも眼の健康をサポート中。

医療法人くろき眼科
https://kuroki.main.jp/

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