章太の赴任先で妊娠した私。
里帰りの時期ギリギリまではここで過ごす予定でしたが、思ったよりもつわりがきつく、体調を崩してしまいました。
章太の勧めもあり、6ヶ月に入った頃、早めに里帰りをさせてもらうことに。
家事もほぼ母まかせ。
のんびりした日々を過ごしながら、少しずつつわりも落ち着いてきて、順調な妊婦生活を送っていました。
章太はほぼ毎週末会いにきてくれ、赤ちゃんも日々成長。
実家での暮らしは快適すぎて、あっという間に臨月を迎えました。
姉との会話の二日後、ついに陣痛が。
ちょうど前日から章太も休みを取ってきてくれていたので、出産に立ち会うこともできました。
生まれたのは章太によく似た男の子で、祐介と名付けました。
入院中には母、義母、姉夫婦がきて、出産をお祝いしてくれました。
入院最終日は誰も病室に来る予定がなかったので、気を利かせた章太が父に連絡をしてくれたようでした。
夜にこっそり病室に来た父は、私を労い、目を細めながら祐介を抱っこして、お祝いを置いて帰って行きました。
結婚の挨拶以来久しぶりに父の顔を見て、祐介を抱っこしてもらって。
私はとても嬉しい気持ちになりました。
お父さんを病院に呼ぶなんて、そこまで考えられなかったな。
章太、ありがとう。
いよいよ明日は退院の日です。
しばらくはまだ実家にお世話になる予定でしたが、母がいてくれるとはいえ、初めての育児に不安と期待でいっぱいの私でした。
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長男祐介くんの誕生おめでとうございます!出産に立ち会ってくれたり、お父さんを病院へ呼んでくれたり、章太さんの優しさと気遣いが嬉しいですね~!
[ママ広場編集部]
※ストーリーは実話を元に編集しております。
実在の人物や団体等とは関係ありません。
[脚本]ママ広場編集部
[イラスト]dechi