前回の話
2日連続でキョウコさんの家に押しかけてはお昼ご飯をごちそうになろうとする義母、そしてカバンから大量の本を取り出しました。前日は「お勉強なんかしなくていい」とひらがなの練習すら否定していたにもかかわらず、「このままではユイトの将来が心配」と次から次へとドリルや問題集を持ってきました。そして「母親の学力は遺伝する」そう言った義母は「私が毎週来て、ユイトくんに勉強を教える」と言い出した義母は、「え!」と驚くキョウコさんに「なに?私がユイトくんに勉強を教えると自分がアレなのか」と言いながらも「ユイトく~ん。これやってみない?」とさんすうドリルを差し出しました。
私、ますます義母に負けてません[6-2完]心の中ではニヤリ。
ユイトくんに差し出したさんすうドリルを2人で解いてみることにした義母、おばあちゃんこれは?とユイトくんに聞かれて「あら・・文字がちょっと読めない。あら?これなに?どういうこと?」と文字が小さくて思ったように問題を読めないと不満そうな義母。
すると、ユイトくんが走り出し、「ママー!おばあちゃんわからない!」とママに話しました。ユイトくんの後ろを追いかける義母は「これ、ユイトくん、しーっ!しーよ、しー」と何回も繰り返しました。「もうすぐご飯できるよ~。さっ、ご飯にしましょ。食べましょ~」キョウコさんがそう言ってお昼ご飯を食べることに。
「あら、今回のグラタン、デパート?おいしい。ねぇ、このグラタンお持ち帰りできる?」と早速グラタンをほおばりながら満足そうな義母は、「それから、やっぱり私も毎週は忙しいから来るの難しいかも~。またやっておいて~」と先ほどの勉強への勢いはどこへやら、すっかりキョウコさんに丸投げモードに。「はーい、お義母さんも忙しいですもんね、わかりました」そう素直に答えながら、心の中で「ニヤリ・・」とするのは忘れないキョウコさんでした。
「ユイトく~ん、これやってみない?」と義母が取り出したさんすうドリルをやってみることにしたユイトくん、でもまだ習っていない漢字があったようで、「おばあちゃん、これは?」とたずねました。「あら・・文字がちょっと小さくて読めない・・どういうこと?」と義母が困惑していると「ママー!おばあちゃんわからない!」と走ってキョウコさんに伝えにいくユイトくんを見て、「もうすぐご飯できるよ~」とキョウコさんが声をかけ、お昼ご飯を食べることに。すると「あら、このグラタンデパート?おししい。お持ち帰りできる?」と大満足な義母は「やっぱり毎週は忙しいから、またやっておいて~」と勉強もあっさり放棄!「はーい。お義母さんも忙しいですもんね。わかりました」と答えつつ、今回も手作りのグラタンをほめられてニヤリとするキョウコさんでした。
人の話は聞かないし、嫌味たっぷりの義母ですが、キョウコさんの言う通り、全然素直じゃないけれど、手料理を美味しく食べてくれる姿を見ていると、なんだか可愛らしく感じてきましたね。
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※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作者:マッマ
2歳差の兄妹を育てています。