お雛様を片付けて大混乱!子どもの「こだわり」や「不安」へ寄り添う2つの方法|Ribbonの自閉症児ブログ

お子さんが「どうしてもコレが見たい!」「こうしたいんだ!」と大人が困ってしまうような要求をすることってありませんか?

私は、こだわりや、かんしゃくが強い自閉症の子どもを育てています。

先月8歳になった息子は、「こういうときもあるんだ」といろいろな経験を積んで、わかることが増えてきました。

そのため、「また見ようね」「また会おうね」と、自分の中で納得できるようになってきています。

しかし、今回のひなまつりは、大混乱をしました。

おひなさまを片づけた次の日、「どうしても会いたい」が強すぎて、本人がどうしたらよいのかわからなくなり、母を叩いたり、姉兄に当たったりしていました。

自閉症のこだわり、執着について、写真とカレンダーを使って、気持ちを共感した話です。

おひなさまへの執着

我が家は2月初旬ころからおひなさまとおだいりさまを飾り、毎日その美しい姿を眺めたり、ミカンをお皿にのせておそなえしたりして、大事に飾っていました。

しかし片づける日はやってきます。

その日を迎えた息子の反応は、「また来年ね」とそのときは言えていました。




おひなさまと婚期の関係

おひなさまとの時間はあっという間で、3月3日に片づけなければいけませんね。

そもそもなぜ「片づけなければ」いけないのでしょう?

諸説ありますが、調べた結果このような見解がありました。

雛人形の片付けが遅れようが、婚期とは何の関係もありません。

従って、俗説や迷信の類に過ぎないと言ってよいので、どうぞご安心ください。

しかし、お人形の片付けが遅いことに、婚期を逃すことが重ねられたことは、

行儀作法のしつけのため、あるいは人形を大切に扱う心を育むためなど、

様々な説があるのも事実です。

婚期との関係はないのですね。

昔は、「婚期が遅れる」ことに対して、すごく敏感になっていたので、現在とは考え方が異なりますね。

写真で見られる安心感

いつも飾ってあるところにおひなさまがいないことに、じわじわ心の中が乱れてきた息子は、私を叩いたり、多弁になったりして、どうしてもこの現実を許せませんでした。

こちらの言っていることはわかっていますが、混乱はますます強まるばかり。

そんなときは、目で見てわかりやすい写真を使っています。

慌てて撮ったのでふちが切れてしまいましたが、この写真を大事に大事に見て、「おだいりさま、おひなさま」と言いながら「また来年ね」と繰り返し話しています。

落ち着いたかと思うとまたぶり返しの連続で、次の手は、「いつ会えるのか」を示す方法です。




カレンダーで見通しを

「見通し」とは、これからどのようになるのか、予測ができることです。

息子が一番わからなくて不安なことは、きっと、「次はいつ会えるんだ」という先が見えないことだと思うんです。

今年と来年のカレンダーを印刷して、「今」と、「ここで会える」を示してみました。




さいごに

おひなさまは、絶対に3月3日に片づけなければならないものではなく、でも、女の子の厄を背負って下さる大切な人形なので、箱に入れて大事にしたいですね。

写真は、情報として入りやすいので、「こうしたかった」という気持ちが強いときに、写真を撮って、後で見返せる利点があります。

見通しを持てることで、不安が解消され、安心につながったらなと思い、カレンダーをつかいました。

もし、お子さんが「どうしてもこうしたい」ときや、「いつ願いが叶うのか不安」なときに、写真やカレンダーを使ってみてくださいね!

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