前回の話
毎日喧嘩する海ちゃんと樹里ちゃんを見かね、また自身も鬱病を患っているお母さんは、児童相談所に相談してみました。
姉育てに疲れて一時保護所に入った話【7】
樹里ちゃんはお母さんと一緒に児童相談所での面談へ行きました。
お母さんから、海ちゃんの発達障害と目が離せない状況、そして家事を樹里ちゃんに手伝ってもらっていることを説明しました。
樹里ちゃんに重荷になっていたことをお母さんも認めていました。
けれどもお母さんにも余裕がなく、鬱病になってしまっている状況なのです。
一時保護を利用したいことを伝えると、
樹里ちゃんはどう思っているのかと聞かれました。
樹里ちゃんは、自分の気持ちを正直に話しました。
海ちゃんと喧嘩が絶えないしお母さんはいつも怒っていて家にいたくないこと。
落ち着いて生活できないから離れて暮らしたいこと。
一般的に、保護所は虐待などで命の危険性がある子が入るケースが多いものの、
身寄りのない子や親が病気の場合でも保護所を利用できると相談員さんから説明がありました。
ところが、その時は保護所に空きがなく、緊急性のない樹里ちゃんは空きが出るまで待機してからの入所となったのです。
一時保護所に入っている子がたくさんいるのだと初めて知った樹里ちゃんです。
それから2週間経ち、樹里ちゃんは一時保護所に入りました。
続きます。
次の話
ゆーとぴあ
事実を元にした子育て漫画を描いてます。
長男、仙尾部奇形腫という珍しい病気。
次男、発達障害で特別支援学級に在籍しております。
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2週間の待機とは意外でした。樹里ちゃんは落ち着いた生活になると良いのですが・・・。
[ママ広場編集部]