保育園時代にもたまに存在するタイプの子。
「○○ちゃんとは遊ばない」
「あっちに行って」
「こないで!」
こういった言葉を投げかける子は小学校の低学年になってもやっぱり存在するものです。
それでもまだ低学年は直接的な感じが多かったのが、これが4年生以上の高学年になると様子が少しかわります。
仲の良い友達同士はトラブルにもなりやすいのです。そしてそれが3人以上のグループの場合は仲間外れに発展してしまうことも。
たとえば
○○ちゃんとケンカしたから無視したい。一緒に無視して!
とか
親友の○○ちゃんが私を誘わずに違う子と遊びに行った!
信じられない!もう親友じゃない!!!
など
さらに、ここに「スマホ」というアイテムが加わるとより一層問題が難しくなるのです。
では、家庭ではどんな対策をすればいいのか?
それは低学年のうちから子どもに対策や知識を伝えておくことで解決する場合があります。
1:相手と自分には見えない線があること
自分と友達には見えない線があって同じじゃないことを認識すること
自分とお友達は違う。意見も違うことだってある。
仲良くなると、どうしてもお友達も自分と同じ気持ちでいてくれるハズだ!と思いがちになってしまいます。
自分が思ったり期待した言動を相手が取ってくれなかった時に「裏切られた」「友だちだったのに」という気持ちになります。
1番の仲良しだと思っていたのに・・という思いが怒りに変わり相手への攻撃(精神的なもの)に変化していくことが往々にしてあります。
2:一人で楽しく過ごせるようにすること
誰かと一緒にトイレに行く。休み時間は誰かと必ず遊ぶ。
ではなく、休み時間の1回だけでも1人で過ごす時間を作ってみる。
お絵描きしたり、本を読んだり、1人で好きなことをする時間を作って。
もちろん、お友達に誘われたら一緒に遊ぶことは全く問題ありませんが
本を読みたいときは自分のやりたいことを優先させてお友達の誘いを断ることも経験としてとても大切なことを知ってほしいのです。
3:自分にとって1番の友達でも、相手にとって自分が1番の友達とは限らない
あなたの1番は私、という考え方になりやすく、その考えはとても危うい。
2年生頃になると「親友」という言葉を使う子が増えてきます。
乱暴な言い方かもしれませんが「親友」という言葉を使う子がいたら要注意。
いい時はとても楽しい時間を過ごせますが、やはりそこはいい時間だけがあるハズもないという感じです。
もちろん、すぐに仲直りできる場合もありますが、そうではない場合は親としても見ていて辛くなることが多くなってしまいます。
4:自分の得意なこと・好きなことを見つけること
勉強・絵を描くこと・読書・ピアノ・スイミングなど何でもいいので私はこれが好き!というものを見つけること。
小さいころから好きだったものや好きだったこと、新しく始めてみたいものなど、誰に何を言われようと「好き」というものを見つけてほしいと思います。
5:学校以外の友達を作っておくほうがいい
習い事など小学校以外での出会いがある場所をつくる環境づくり
小学生の場合、クラスがその子の世界になってしまいます。
習い事も同じ小学校のお友達ばかり・・ということもトラブルになった時にせっかくの習い事もいけなくなってしまう場合があります。
同じ小学生のお友達がいてもいいのですが、それ以外のお友達がいる習い事やイベントなど子どもの世界が広くなる場所を小さい頃から作っておくと良いと思います。
まとめ
小学校高学年のお友達トラブルは複雑かつ大人にはわかりにくいものが多いのです。
小さいうちから自分で自分を認めること。他人と自分は違う事。そういったものを育てることが大切だと思います。
最初にレールを作ってしまうとその子の乗り越える力がつかないという意見もあるかもしれませんが、知識がある場合と無い場合とで乗り越えられるかどうかが変わってくることも事実。
思春期時に傷ついている子に親が言った言葉はなかなか届かないことが多いです。
第三者から言われた言葉のほうが良いことも悪いことも心に届いてしまう時期。
思春期前に知識として話をすることが大切だと思いました。
人から傷つくことを言われた時に、傷ついたけれどもそれはその人の価値観。私とは違う。そんな風に思ってほしいと思います。
エイターママ
小5娘の母。元塾講師。