はじめに
「イヤイヤ期の歯磨き」
おうふ・・・
聞いただけで思わず耳を塞ぎたくなる響きです。
皆さんは「イヤイヤ期の歯磨き」とどう戦って 向き合っていますか?
うちの次女は幸い、乳児の頃から歯磨きが大好きなのですが
イヤイヤ期を迎えてから発覚した新事実がありました。
彼女が好きなのは「歯磨き」ではなく「歯磨き粉」でした・・・!!!!
そうです。歯ブラシを奪い取り、「某吸引力の変わらない掃除機」顔負けの勢いで
歯磨き粉をすするのです。ぢゅうううううううって。
それもまるでタピオカに夢中な女子のように
とっても幸せそうな表情で。
まあ、そんな姿も尊いからいっか・・・。
・・・
よくない。
というわけでその後、根気強く『歯磨き』と向き合った結果、
見事、『歯磨き』は僕にとっても娘にとっても楽しみな時間に生まれ変わりました。
今回はその過程をイラストを添えて表現した記事です。
参考程度に楽しんでいただけたら幸いです!
1.歯磨きを愛する
まず "歯磨き=大変" という"固定概念"を破壊し
歯磨きのいいところ、好きなところに目を向けました。
「そんなん探しちゃってる時点で好きなところなんてあるわけないやん・・・」
でも、意外にも結構見つかったのです。
以下5つに厳選してみました。
- 子供の歯を磨けるのは今だけ。
- 物理的な距離も近く、より密なコミュニケーションが取れる。
- 違う味(歯磨き粉)を試した時の、なんとも言えない表情が尊い。
- しっかり磨けた時の達成感がすごい。
- "うまくいくと翌日もうまくいきやすい"など攻略法を探るのが楽しい。
僕は、子供の歯磨きに対して知らず知らずに
億劫な気持ちや焦燥感みたいな感情を抱いていました。
どうしたら歯磨きを「親も子もストレスフリーな時間」にできるかを考えた時に、
親が嫌だと感じているものをその子供が好きになれる筈もないな、と思ったんです。
なので、逆に好きな部分を模索し明確化する事で、
親である自分が「歯磨き」に対してポジティブになろうと思いました。
結果として歯磨きの時間は長引きましたが
それがどうでも良くなるくらい、毎日の歯磨きが楽しみになりました。
2.気持ちを受け止める
次に娘の意見、話に耳を傾けることにしました。
「まだ遊びたい」「まだおかし食べたい」「この場所が気に入らない」
など冷静に観察すると、娘の要求が少しずつ見えてきました。
どんなに要求に応えたところでキリがない上、
最終的に暴君化してしまう事も多々ありますが・・・
ここで絶望せずにとにかく待ちの精神で、焦らずゆっくりと、
菩薩の心で子供の感情を受け入れるという事をしました。
この時頭には仏の顔を浮かべていました。
「そうなんですね・・・」と。笑
3.ぬいぐるみで雰囲気づくり
「1.歯磨きを愛する」で歯磨きを楽しい時間だと自分が認識を変えたように、
子供達にも"歯磨き=楽しい時間"であると強く認識させなければなりません。
そのために雰囲気づくりを重要視しました。
子供達はその場の空気に想像以上に敏感です。
近しい誰かが笑っていれば楽しい空間なんだと察知し遊び始めるし、
親がバタバタしていたら自分に目が向かないと察知し、ぐずります。(うちだけかしら)
今回はとにかく楽しい、面白いと思ってもらえるように
用意したのがこちらのぬいぐるみ達です。
おままごとの代名詞"メルちゃん"でも試しましたが、ぬいぐるみの方が肌触りの柔らかさ(安心感)と可動域がほぼ自由で生物らしい自然な動作を表現しやすいためこちらを採用。
寝かしつけにも大変重宝している、娘のお友達です。
この子達を使って「歯医者さんごっこ」を試みたのです。
しかし、よくありがちな「◯◯ちゃん、磨きましょうねー」からは絶対に入りません。ここでは、"近しい誰かが笑っていれば楽しい空間なんだと察知し遊び始める"という娘の特性を利用し、以下のような導入にしました。
そう、初めはぬいぐるみ達だけで歯医者さんごっこを開始します。
それも、和気藹々、楽しそうに、幸せそうに、甲高い 優しい声色で
すると娘は満面の笑みで近寄ってきます。そこで・・・
あなたも磨きたいのぉ?
先につむちゃんを磨くからね!
こうすると、嬉しそうに横になり歯を見せてくれたのです・・・・!!!!!
ここでは地味に「くまきち君よりも自分を優先してくれた」という、子供特有のちょっとした優越感も引き出しています。
最高に抽象的な表現をすると、
ぢゅうううううううの吸引も、ぢゅうう・・くらいになりました。
効果覿面。
そして、もちろん磨いている間も会話は続きます・・・
・・・
ここで、分かりきってる恐ろしい事実を改めて言いますが、
ビビちゃんとくまきち君は僕の一人二役です。
傍から見たら気が触れた成人男性ですが、気にせずこのまま書いていきます。(笑)
そして必ず最後は・・・
ダンスタイムを設けています。(ぬいぐるみを激しく揺さぶると踊ってくれる)
その後は二人に熱い抱擁を交わしてもらい歯磨きは終わりです。
・・・正直ここまで書いておいて、僕自身もどのパートのどの台詞や動作が、イヤイヤ期真っ盛りの2歳児のハートをワシ掴みにしたのかよくわかってません。(笑)
ただ、拙い文章やイラストでお伝えしきれておらず残念ですが、うまくいったのはやはり
雰囲気づくりがバッチリできていたからなのかなあと思っています。
そこまで持っていくのに何度もトライアンドエラーを繰り返しましたが、最近はこの流れのテンプレで、奇跡的に毎日100%確実に歯を磨けています。
最後に
長めの記事になりましたが、ここまで読んでくださった方本当に有難うございました。
実はこの記事の内容は1ヶ月程前から温めてまして、ようやく描き終えた記事なので、残念ながらつい最近はこの歯磨き戦法も攻略されつつあります。。。(涙)
ですが、最終的にはしっかり磨けているので、我が家では不動の歯磨き法です。
そして、時折見兼ねた長女も手伝ってくれたりします。
スパルタなので喧嘩に発展することもしばしば・・・(笑)
でも、娘と自分の歯磨きの時間を見直し、マインドや雰囲気を改善した事で
これまで憂鬱だった歯磨きの時間は、親子の笑顔の時間になりました。
あるある…と共感もしくは
なるほど…と参考にしていただけたり
この記事を読んで何らかの前向きな感想を持っていただけたら幸いです。