私は、双子の自閉症児を子育て中の発達障害児支援士です。
長年の悩みである腰痛があり、整形外科や接骨院にいって治療をしていますが、毎回腰だけでなく、首や肩なども施術してもらっています。
「腰痛だから腰だけ治してもらうんじゃないの?」と思っていた私ですが、治療院で、「体はつながっているから、腰だけではなく、いろいろなところからアプローチしていくことが大事なんですよ。」と先生に教えてもらいました。
思ってもみなかった角度から物事を見ることは、発達に遅れがある子どもの子育てでも同じことが言えるのではと思いました。
ここでは、「はさみを使うことが苦手な子ども」を例に、子どもの全体像を見ることの大切さについてです。
困った行動の原因を探す
我が子が1年生のときに、クラスで製作活動をしている際、うまくはさみが使えず、怒って紙を投げたり、せっかく作りかけの作品を破ってしまったり、癇癪を起してしまうことがありました。
また、不器用なところがあるので、全体のスピードにもついていけず、焦りもあったのかなと思います。
ちなみに息子が使っていたはさみは、保育園や小学校で使うごく普通に子ども用サイズのはさみです。
はさみを閉じることは得意ですが、開くところが難しく、担任の先生にこんなはさみを教えていただきました。
弱い力でもラクラク切れて、しかも安全なはさみです。
2歳から使え、右用左用があります。
このはさみを使い始めてから、スムーズに活動に参加できることが増えてきました。
原因をなくして、目指す課題をクリアしていこう!
しかしまだまだ手先に不器用さがあり、癇癪を起すことがあります。
ここで、「全体像を見る」ことに着目していきます。
はさみを使うことに困難さがあることについて、その手先の不器用さだけでなく、体全体を使った遊びや運動をすることで、自分の体の動かし方を知っていく手掛かりになります。
たとえば
- ママが手をグーにしたら子どももグーにする。パーにしたら子どももパーにする真似っこ遊びをする
- 外でボール投げをする。
- 霧吹きを使ってみる。
うちの子は、お姉ちゃんが作ってくれたアクアビーズに霧吹きでシュッシュッと水をかける練習をしています。
かなり近いですが...
まとめ
手先の不器用さがある場合、先ほどの腰痛の例のように、そこだけに注目するのではなく、全体的な体を使った運動や遊びをすることで、課題がクリアできるようになっていくことがあります。
子どもを見る視野を広げて、楽しく遊びながら、子どもの発達を促していきたいですね!