前回の話
タクマさんは毎日ルーティン通りの生活を望み、妊娠中の妻カナコさんには自分に合わせたきめ細かいサポート、隅々まで行き届いた家事、そして数分たりとも遅れてはならない食事の準備をどんなに体調が悪くても最優先させ、できないと不機嫌になり無能などと酷いことを言っていました。お腹の赤ちゃんがあまり動かないことに気付いたカナコさんはタクマさんに嫌味を言われながらも受診すると、悲しいことに赤ちゃんの心臓は止まってしまっていたのでした。
愛した人はモラ夫でした[36-1]赤ちゃんへの謝罪
赤ちゃんがいなくなってしまいました。私の赤ちゃんが。
「ごめん・・・ごめんなさい。私がもっと早く気づけばよかった・・・ごめんね私の赤ちゃん」
悲しくて悲しくて涙が止まりませんでした。
「いつから?カナコはどうして気づかなかった?」いつだって自分の生活が最優先だった夫の言葉にはもう何も感じませんでした。私はただ赤ちゃんに申し訳ない気持ちで「ごめんなさい、ごめんなさい」と繰り返していました。そんな私に「謝ってもわからないだろ!!」と声を荒げる夫。会話が成り立ちません。
私が赤ちゃんからのサインを無視したから。私が子どもを犠牲にしてしまった。私が子どもを優先にしなかったから・・・私が。
後悔と悲しみしかありませんでした。
タクマさんの心無いことばに胸が痛くなりました。
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※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ホッター
3歳の男の子を子育て中。ドタバタ絵日記マンガを描いています。