[10]やばい新人ちゃん|「マジ、ズルい」エレベーターで好きピと乗り合わせた私にだけ聞こえるぼやき

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前回のお話

どこまでも自分優先の新入社員足立さん。ある日、営業部の書類にミスがあり、営業部に行ったハルさん。一緒についてきた足立さんは、妹尾さんに、「木村さんを見習った方がいい」と言われ不機嫌になって出て行ってしまいました。その後、営業部を出た木村さんに妹尾さんが、足立さんが営業部の人たちに迷惑をかけていると言い、注意した方がいいとアドバイスを。「ご迷惑おかけして申し訳ありません」ハルさんが謝ると「ハルさんの責任じゃない」と言った後、「足立さんが営業部で自分の部署の悪口やグチを言い、注意しても全く通じない」と話してくれました。その後部署に戻ったハルさんに、「なんかあった?」と鈴木先輩が。営業部でのことを話すと、「足立さんがあまりに離席が多いようなら私から注意する」と言われ、ハルさんは少し安心したのでした。

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「良ければ今後紹介するよ」エレベーターの中で近づく距離感

営業部から出た時に妹尾さんに、足立さんが営業部の人たちに迷惑をかけていると知りビックリ!「ご迷惑おかけして申し訳ありません」と謝ると、「木村さんの責任じゃないよ」と言った後、足立さんは注意しても全く通じないと言われ、その様子が目に浮かびました。頭を下げて自分の部署に戻り、どっと疲れた私と、私とは対照的に怒っている足立さんを見たともか先輩に、何かあったかと聞かれ、営業部での出来事を説明すると、「わかりやすいぐらい妹尾狙いだもんね」と言った後、様子を見て私から注意してみると言ってくれたので、ひとまず安心しました。

そして数日後、
「木村さん、お疲れさま~」と妹尾さん。「妹尾さん、お疲れさまです。今日は内勤ですか?」とたずねると、「この後出るんだけど、ちょっと資料の準備しておきたくて」

「営業さんは、外出多くて大変ですね~」と言うと、「移動って意外と疲れるしね・・でも、いろいろなところに行けるのは、結構楽しいよ」妹尾さんの言葉に、「それは素敵ですね。いいところや美味しいもの、たくさん知れそうです」と私が言うと、

「そうだね。良ければ今度紹介するよ」と言う妹尾さんに、「ありがとうございます、ぜひ」と返事をし、「じゃあ、また」とエレベーターから降りて行きました。
そして、妹尾さんと入れ違いにエレベーターに乗ってきたのは、

うつむいて硬い表情をした足立さんでした。「ユナちゃんだ。営業のある階なのに・・また営業部に行ってたのかな」そう思っていると、「・・マジ、ズルい」と呟く声が。「え?」と私が言っても何も答えない足立さん。

その後、部署に戻ると、
「足立さん、ここの数字間違ってるから、ちょっと見直してくれる?」足立さんに声をかけると、「・・どこですかぁ?ユナ、わかんないから木村さんやってください」と目も合わせずに答えました。

営業部のことがあってから数日後のこと。偶然エレベーターで一緒になったハルさんと妹尾さん。とりとめのない話をしながら、「営業さんは、いいところや美味しいものたくさん知れそうです」と言うハルさんに、「良ければ今度紹介するよ」と妹尾さんが答え、エレベーターを降りていきました。入れ違いにエレベーターに乗ってきたのは足立さん!黙っていた足立さんが突然「・・マジ、ズルい」と呟いた後、ハルさんが仕事で見直しをお願いしても、「・・どこですかぁ?ユナ、わかんないから木村さんやってください」と目も合わさずに言いました。

ハルさんと妹尾さんのやりとりが羨ましいのはわかりますが、それでも仕事はきっちり取り組んでもらいたいですよね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
脚本・作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く4児の母。

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