前回のお話
「カズキにはもう何も期待しない。お金を入れてくれるだけでもありがたい」そんな風に思うようになっていったこすえさん、そしてまたツバサちゃんと2人で実家に行くことに。楽しく過ごして家に帰り、「ただいまー」と言っても何も返ってこない状況にだんだん慣れてきて・・以後、保育園や休みの日の予定を伝えることも無くなったのでした。
育児をしない夫[8-2完]私の中から夫がいなくなった
そんな生活のまま時は流れ、今日はツバサの小学校入学式です。
「パパ行ってきます!」
「あれ?今日って入学式だったの?」
あくびをしながら起きてきた夫は、ランドセルを背負って家を出るツバサを見て初めて今日が入学式だと認識していました。
「そうだよ?じゃ、行ってきまーす」
私もツバサも夫が入学式に行くことなど最初から期待していないので当たり前のように2人で入学式へ向かいます。
あの人はこの瞬間しかない子どもの成長を見ることができない・・・
かわいそうだなと思います。
でも・・・期待することはもうありません。
ツバサが大きく鳴ったらひとり時間を満喫しよう。
もう私の中にあの人はいません。
「ママはやくー!!」
「まってー!」
小学校の入口で元気に手を振るツバサのもとへ駆け寄りながら、少し先に訪れるあの人のいない未来を想像するのでした。
完
次回ママ広場オリジナルマンガは「うちの夫」です。お楽しみに!
[1]保育園への送り放棄「遅刻するから行くわ」泣き止まない娘を置いて出勤したうちの夫
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※登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
脚本:のきわだ
1児の母。子育てに奮闘中。
作画:さいとうにこ
子育て、日常記録を描いています!
3児のママ
編集:ママ広場編集部