【歯科医師に聞いてみた】まだ乳歯の子供の歯並びが心配。矯正してもいいですか?

「子どもに矯正を受けさせたいけど、いつ始めればいい?」
「まだ永久歯に生え替わっていないけど、矯正治療はできる?」など、お子さんの歯並びでお悩みのママさんは多くいらっしゃいます!
そこで今回は、これらの疑問についてお答えしていきたいと思います。




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子どもの矯正治療開始はいつからできるの?

そもそも、お口の中が乳歯のみの時期(約6歳まで)を乳歯列期、永久歯が生え始め乳歯と混合する時期を混合歯列期といい、子どもの矯正はこの混合歯列期から始めることが一般的です。
乳歯列期から矯正治療を始めるケースはほとんどなく、通常は経過観察をしますが
必要に応じて舌を出すクセや指しゃぶりのクセなど、将来的に歯並びに悪影響を及ぼしそうな悪癖を改善していきます。

気をつけて!歯並びに影響するこんなクセ

悪癖の中でもよく多いのが口呼吸指しゃぶりです!
口呼吸のクセがある子はいつも口を開けていることから唇で歯を押さえる力が弱くなり、出っ歯やすきっ歯、受け口を引き起こしやすくなります。
そして指しゃぶりのクセがある子も指の力で歯が動いてしまい、出っ歯や開咬の原因になります。他にも頬杖をついたり、前歯で下唇を噛んだり、舌で歯を押すなどのクセは、どれも歯や顎の正しい成長を妨げ、歯並びが悪くなる原因になるので注意が必要です!
しかしこれらを子どもは無意識に行っていることが多く、気づいていないことが普通、、、
ですからご両親がしっかり見つけてやめさせてあげることがとても大切なのです!

こんなことで?意外な習慣も悪化の原因に


また歯並びを良くする方法として「食事中の姿勢」もとても重要です。
特に5~6歳くらいまでの食事中の姿勢は正しい顎の成長に大きく影響を及ぼします。
しっかりとした姿勢で食事をしないと十分に顎が成長しないため、生えてくる永久歯の並ぶスペースが不足し、傾いて生えるなど、歯並びが悪化してしまいます。
特に注意して欲しい点として、

1.テーブルの高さとテーブルまでの位置・・・背筋が曲がらない程度の高さにし、体との距離はこぶしがひとつ入る程度の隙間を作るのが理想的です。
2.足の裏がしっかりついているか・・・足がブラブラしていると噛む際に力が入らず顎の成長を弱めてしまいます。1の悩みも一緒に解決するためにもお子さんの成長に合わせて調節できる椅子などを用いてあげると良いかもしれませんね!

矯正治療は高額なのでこれらを意識的に行い、綺麗な歯並びを手に入れられたら素晴らしいですよね!しかし歯並びに影響する因子は上記以外にもまだまだあります。これらはあくまで参考程度にしていただき、もしお子さんの歯並びが気になるようでしたら一度しっかり病院で診察を受けていただくことをおすすめします!

[執筆者]

沼﨑 まい(ぬまさき・まい)先生
LEAGRANT CLINIC 中目黒 院長

[プロフィール]
2017年3月 日本大学松戸歯学部 卒業
2019年4月 昭和大学歯科病院 臨床研修
2020年4月 あいおい歯科 勤務
2021年9月 LEAGRANT CLINIC 中目黒の院長として勤務
現在に至る
「美しくなりたい」とご来院頂く患者さまのお悩みを全力でサポートします。お一人お一人とのコミュニケーションを大切に、ていねいな説明と治療を心がけています。ホワイトニングについて専門に施術しておりますので、お気軽にご相談ください。

LEAGRANT CLINIC 中目黒(レアグラントクリニック)ホームページ
https://leagrant.or.jp/

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