ママ広場の読者のみなさま、こんにちは!娘2人を持つパパブロガーのかずちかと申します。
娘が生まれたばかりの新生児のころ、ふと「いつかは誰かと結婚して家から出ていくんだよなぁ」と考えて吐き気がしたことが何度かあります。
そのときに、父親というのは娘の恋愛に対して敏感で、ハムスターのようにデリケートな生き物だと感じていました。
小動物的メンタルを持つ私。
今回はそんな私の長女(当時は年少さん)に初めて好きな人ができたときのお話です。
幼稚園に慣れてきた2学期くらいから、ある男の子の名前をよく聞くようになりました。
名前はカナタ君。年長さんで、よく長女と遊んでくれたりお世話をしてくれる紳士のような男の子です。
長女「今日はカナタ君探してたんだけど見つけきれなかったー。」
昼休みになるとカナタ君を探してるようですが、だいたい見つけても他の年長さんと遊んでいるようです。
だから長女からは声はかけないみたい。
ただ、カナタ君は長女を見つけたら
「お~い!」
と手を振って名前を呼んでくれると、長女は嬉しそうに話していました。
そう話す長女の顔は、まるで『恋する乙女』です。
このときの私の気持ちは嫉妬とか一切なく、ただ可愛いなーと思うばかり。子どもの恋だと軽く見ていたのかもしれません。
3学期に入り、年長さんの卒園がだんだんと近づいてきます。
年長さんが卒園することを担任の先生に聞いたようで、幼稚園から帰ってきた長女は泣きながら妻に言いました。
「カナタ君卒園しちゃうって!もう会えなくなっちゃうの!?」
その取り乱し方を見て、子どもでも真剣だということ、子どもなりに全力で恋してるんだということに気付かされました。
長女「今度、年長さんとのお別れ会がある。」
私「ちゃんと、ありがとうって伝えておいで。」
私は、「また会えるよ」なんて気休めを言うことはできませんでした。
永遠に会えないことだって全然ありえるんです。恥ずかしくても、後悔しないように気持ちを伝えるべきだと長女に言いました。
それから2週間後、カナタ君は卒園して長女は年中さんになりました。
長女「やっぱりカナタ君は幼稚園に来てない。」
長女は卒園というものを完璧に理解しているわけではないようで、たまにカナタ君を探しているようです。
その話を聞いて、切なくて私が泣きそうに...。
娘がいつか結婚することを嫌がっていた私ですが、いつの間にか娘の恋を全力で応援していることに驚きました。
娘の真剣さが、子どもの恋と軽く見ていた私までも真剣にさせたんですね。
恋だけでなく、娘が真剣になること全部を、ちゃんと応援できる親でありたいものです。