前回の話
夫ともやさんの実家は嫁に厳しく、家事や家族の世話は全て嫁がして当たり前という考えのため、同居している義母よしこさんはいつも義祖父母に厳しいことを言われながらも笑顔でテキパキと家事をこなし、ともやさんの妻であるゆかりさんには「迷惑をかけない」と言って、なるべく遠くに住むようにこっそり話していました。そんなよしこさんが転びそうになった義祖母を支えようとして骨折し入院している間、ゆかりさんはしばらくの間、義実家に滞在して家族の世話をすることになりました。よしこさんのように思い通りに動かないゆかりさんは義祖父母に何度も怒鳴られますが、ゆかりさんはうまく近所の人たちを味方につけていたために、義祖母が嫁いびりをしているという悪いうわさが広まっていました。義祖母に叱られて大泣きしながら外に飛び出したゆかりさんを、近所の人たちが庇って「お嫁さんに厳しすぎ」と義祖母に口々に言ったのでした。
家庭内カースト［１７－１］もう黙ってはいられない
義祖母が家に戻るなり、「ばあさん！恥ずかしいことをするな！」と怒鳴りつける義祖父に、「私は何もしていない！ゆかりだろ！」と義祖母が言い返し、２人は喧嘩になってしまいました。
一方、ゆかりさんが義祖母に怒鳴られて大泣きし、近所の人に慰められていたところを見ていたともやさんは「ゆかりを泣かせたな」と怒りが沸々と湧き上がっていました。「じいちゃんばあちゃん、他人から見てもこの家がおかしいんだよ！！」と、よしこさんが責められるのを懸念して黙っていた気持ちを口にしました。
「ゆかりに謝れ！」妻が泣かされたことが許せないともやさんは「なんて口の利き方をするんだ！」と義祖父母に怒鳴られても一歩も引きませんでした。
「使えん女を嫁にしおって！もう待てん、よしこを早く連れ戻せ！」と、自分たちのルールを曲げない義祖父母は口答えしてきたともやさんにも怒り心頭です。「怪我させて入院までしてるのにまだ母さんをこき使うつもり！？」妻も母もお手伝いさんのように言われ、ともやさんの怒りは止まりませんでした。
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※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案：ママ広場編集部 脚本：のきわだ 編集：石野スズ
作画：まりお
９歳男児６歳女児の２児の母です。
