前回の話
長男くんが生まれる前、子どもの愛し方がわからないと悩んでいたゆめかなさん。長男くんが生まれたとき、涙を流すことなく淡々としていた自分に「私って・・・」と思いましたが、涙を流すご主人を見て「この人とだったら大丈夫だ」と思いました。長男くんはよく寝てよく食べて、聞き分けがよく手のかからない子でした。大好きと言葉で伝えるのが苦手なゆめかなさんは、かわりに本をたくさん読んだり、毎晩子守唄を歌って愛情を伝えました。
愛し方を知らなかった私から愛し君へ[3]
愛し君へ
二歳半の時に君に妹ができたね
入院中、お義母さんからのメールを見て
(なんだ私がいなくても大丈夫そう!)
そう思っていたけど・・・
妹が生まれて病院に来た日のことがわすれられないの
「ママ~!!」
パパと一緒に病院にやってきたきみ
「おりこうにしてるってばあちゃん言ってたよ!」
「うん!おりこうだからパパからおもちゃかってもらったの!」
嬉しそうにそう教えてくれたね
「おもちゃでごまかしてないよね?」
パパをじっと見てそう言うと
「いや~がんばってるしいいかな~って」
とパパ。そして、話題を逸らすかのように
「あ、ほら!赤ちゃんかわいいな~!」
その言葉に
「赤ちゃん!妹!かわいいね~!」
愛おしそうに妹を見つめたきみ
いつもと変わらない様子だったけど・・・
「さあそろそろ帰ろうか!」
パパがそう言うと・・・
「あれ?ママは?」
不思議そうにそう言って
「ママはまだ病院にいないといけないんだよ」
という言葉を聞いて
「え・・・ママも・・・」
みるみる目が潤んで・・・
「ママも・・・いっしょにかえろう?ママも・・・」
ぽろぽろ涙を流しながらそう言ったきみを見て
生まれたときも子育て中も泣かなかったけど、その時初めて涙がこぼれました
続きます。
次の話
ゆめかな
小学校高学年女子、新中学1年生男子の2人を2歳差育児しています!
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ママを求めて涙を流す我が子・・・胸がギュッとなりますね。
[ママ広場編集部]