前回の話
派手な服装をしたユイナさんに「恥ずかしい」と言われたユイナさんは、その日のうちに家を出て彼氏と同棲を始めたのでした。彼氏のリョウさんに褒められると、これまでの寂しさが埋まるのを感じたユイナさんに、ある日「サナさんが結婚することになったので恥ずかしくない格好で帰ってくるように」と、お母さんからメールが届き、久しぶりに実家へ帰ったのですが・・
姉と比べられて育った私[4]母の関心は肩書ばかり
久しぶりに実家へ帰ったユイナさん、
お母さんには会うなり「恥ずかしくないように着替えて」と洋服を渡されて・・
「用意済みなら言えばいいのに・・このワンピ、ハイブランドじゃん」と呟きながら着替えるユイナさん、
「体裁のためにうン万円・・アホくさ・・」と思いつつ、このまま着て帰っちゃおーと思うのでした。
そして着替えを済ませて出て行くと、
「あ、来たわね」とお母さんが言うと、後ろから
「ユイナ!」と声がして
振り返ると
「久しぶり!元気だった?」と笑顔のサナさん、そしてその横には・・
早速お母さんが、
「紹介するわね、結婚相手の英一さん。お姉ちゃんとは大学もご一緒でね。今は一流企業の××社に勤めてらっしゃるの」と言うと、
「もう!お母さん!また肩書きばっかり!英一さんは内面も素敵な人なんだから!」とサナさん、
「あらあら、ごめんなさいねえ」と和やかなやりとりが続き・・
「いえいえ、お気になさらないでください」と英一さんが言い、
「ユイナさん・・でしたっけ?はじめまして、英一です。サナからお話はよく聞いていますよ」と言われ、「・・・どうも」と答えたユイナさんは、
(誠実そうな義兄・・お姉ちゃんも幸せそう。
きっと、この英一さんもお姉ちゃんががんばった成果で得たものなんだよね。
みんな幸せそうでなにより・・)
なーんて思うわけもなく・・
だっる・・とバッグから携帯を取り出すと
「早く帰りたいよ~!実家は居場所がなくてマヂしんどい・・」とすかさずメールを打つのでした・・。
続きます
ママ広場オリジナルマンガ「比べられた姉妹」は毎日更新します。おたのしみに!
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※ストーリーは実話を元にした創作マンガです。
※登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
[脚本]ママ広場編集部 [作画]コハダさんさん
コハダさんさん
アニメ好きのじぃじ、お茶目なばぁば、ダウン症の優しい弟に囲まれた日常を描いてます。