[後編]子どもの虫歯治療『治療開始!』と言われた時の悩みをデンタルケアクリニック院長、角田先生に伺いました!

[前編]のお話

今回は、2回に渡り、つのだデンタルケアクリニック院長 角田 智之先生に子どもの虫歯についてのお話を伺いました。
前編では、発見パターン別の子どもの虫歯対応法をお伝えしましたが後編では、虫歯の治療開始と言われた時のお悩みについてお話します。



治療開始!と言われた時のお悩み、お答えします!

では、歯医者さんで治療が必要ですと言われた時にパパやママが心配なことをお話ししてみます。
まず、治療に関しては

痛いかな?

浅い虫歯では削ってプラスチック(レジン)を埋めて終わる場合が多いです。
この場合、麻酔注射も必要ないことも多くあります。削られている不快感はありますが、痛みはないことがほとんどです。
深い虫歯では、歯の中の神経の治療まで必要なこともあり、麻酔注射が必要です。
麻酔注射も歯ぐき表面に塗る表面麻酔を使い、なるべく注射が痛くないようにしてくれる歯医者さんは多いと思います。
当院でも、治療前に恐怖で泣くことはありますが、意外と痛くなかったといわれるお子さんも少なくないです。

治療後銀歯になっちゃう?

今でも大きい虫歯の修復には銀歯を使用します。前歯で銀歯にすることないですが、奥歯に銀歯が入ることはあります。
ただ、お子さんの場合は、乳歯の治療が多いので、乳歯の銀歯は、生え変わりで抜けてなくなるので、ずっとお口の中に銀歯が残ることは少ないと思います。

何回もかかる?

比較的浅い虫歯であれば、プラスチックを埋めて終えられるので、本数が少なければ1回~数回で終わることが多いでしょう。
歯の内部、神経の治療になれば、その歯だけで数回かかることもあります。
ただ、治療よりも予防が大切なので、定期通院で予防することが重要です。

費用は?

お子さんの虫歯の治療の場合、特殊な事情がない限りはほぼ健康保険内で治療ができると思います。
自治体によって治療内容に関わらず負担なしまたは一定負担のところが多いので、あまり心配されなくて大丈夫かと思います。

今お話ししたことはいずれも治療に関することです。
治療はあくまで治療であって、虫歯にならないことが大切です。
そのために必要なことは、定期的な受診と歯科医院で情報を受け取ることかと思います。
とくにお子さんの場合は、生活習慣が虫歯に大きく影響します。
お口の中が、酸性(口中の食物を虫歯菌が分解して酸を出す)になる時間が長いと虫歯リスクが跳ね上がります。
いかに口内を酸性環境に置く時間を少なくすることがポイントです。
つまり食事により口内は酸性になるので、間食を含めた食事回数のコントロールが重要です。
これは、今日からでもできることですよね!歯磨きも大切ですが、是非一度お子さんの虫歯予防についてご家族で考えみてはいかがでしょう。

[執筆者]

角田智之先生
つのだデンタルケアクリニック院長
歯科医師
日本選択理論心理学会認定選択理論心理士

[プロフィール]
予防歯科と口腔外科、舌痛症診療を中心にした診療を行っています。予防歯科は唾液検査を実施し、患者さん一人ひとりにデータに基づいたオーダーメイド予防プログラムを提供することで、地域における歯科疾患の予防に努めています。
原因不明の舌の痛みを主症状とする舌痛症は心理的要因にて発症するといわれており、メンタルヘルスが大きく関わっていると考えられています。当院は、数少ない舌痛症を診療するクリニックであり、なかでも薬を使わず心理療法のみで改善することに力を入れています。オンライン診療も行っており、患者さんは全国から受診可能な体制を整えています。そのほか、メンタルヘルスに関する相談も行っています。
心理的側面からの身体への影響は計り知れないものがあり、少しでも心理療法を通して、困っている患者さんのお役に立ちたいと願っています。

つのだデンタルケアクリニックホームページ
http://www.tsunoda-dentoral.net/

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