一泊保育で感じた息子の成長。たくましくもあり、ちょっぴりさみしい。

息子が通っていた幼稚園では年長さんの夏休みに幼稚園での一泊保育がありました。
ほとんどの子が親から離れてお泊まりをするのは初めての体験です。
もちろん親にとっても初めての体験です。
親子でドキドキの幼稚園一泊保育の時のお話です。




一泊保育当日、母親達は昼間から集まって自由な時間を満喫していました。
普段子供達に振り回されてばかりなので“一泊保育の日は子供達もいないことだし、母親だけで楽しもう”と言って集まりました。
でも、やっぱり子供達のことが気になって気になって
「今頃プールの時間かな。今頃夕飯の準備かな」
と言いながら、子供達のことが頭から離れずにいました。
午後になると大降りの雨。
これでは夜のキャンプファイヤーは無理かな…と思っていたら、夕方には雨があがって、窓の外に虹が出ました。

「こんなに綺麗な虹を見るのって久しぶりだね」
と言いながら、また子供達に思いを馳せていました。
こうして母達は夜まで自由な時間を満喫して、家に帰りました。

夜、普段は寝たらまず起きない私が、夜中に何度も目を覚ましました。
やっぱりはじめてのお泊まり保育は不安なものです。
なかなか眠れない夜を過ごして朝を迎えました。




翌日、幼稚園へお迎えの時間。
教室に入ると、恥ずかしそうに母親をさがす子供達。
みんな眠そうだけど、達成感のあるスッキリとした顔をしているように見えました。

今すぐにでも抱きしめたいところですが、そのまま礼拝がはじまりました。
舞台の上で子供達が1人ずつ感想を発表します。
小規模の幼稚園で年少の頃からクラス替えがなかったので、我が子だけではなく他の子の成長もとても感慨深いものがあります。
たった一日なのに、みんな昨日よりもグンと成長したように見えて、母親達は感動で涙が止まりませんでした。
そして、礼拝を終えて母と子供の再会の時。
向こう側から駆け寄ってくる息子をまっすぐ見れないほど、涙が溢れて、胸に飛び込んできた息子を強く強く抱きしめました。
息子の目にも涙が光っていました。

直前まで “ママと一緒じゃないと眠れない” なんて言っていた子もいたようですが、夜に泣く子は1人もいなかったし、おねしょをした子もいなかったそうです。
ちなみに心臓病で産まれて他の子に比べて成長の遅い息子ですが、1人で眠れると豪語して宣言通りにさっさと寝ていたそうです。
年長さんって、親が思っている以上にやれることが多いのかな。強いのかなと思いました。

幼稚園に入って、出来ることがどんどん増えて、私の手から少しずつ離れていく息子。
小さい体で、みんなと一緒にたくましく成長してくれていますが “もうちょっとゆっくり成長してもいいんだよ” なんて勝手な事を思ってしまうものです。
一泊保育は、息子をますますたくましく成長させ、私の心にはちょっぴり寂しさを残して終わりました。

たらこっこ
心臓病の息子を育てるお気楽主婦です。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事